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業界はパニックしています
 株の世界連鎖暴落もようやく一巡し円高も一服したかに見えますが、先行きは誰にも解りません。どう転んでも米国経済の急減速と国内消費の急冷却は避けられず、ミニバブルに浮ついていたファッション業界はあたふたと戦線整理に転じています。景気が上向いていた昨年前半まで濫造されたブランド/業態の整理撤収が一斉に始まって契約デザイナーや企画会社が次々と切られ、企画下請け業界はパニック状態となっているようです。売上が半減しそうとか3割減になりそうとか、真っ青ものの話が幾つも伝わって来ます。幸い当社は商品企画業務は手掛けておらず極端な逆風には直面していませんが、それでも昨年後半からはプロジェクトの中途挫折や契約の圧縮がひとつふたつ発生しました。その間に新たなプロジェクトもほぼ同数立ち上がるなど横這いを保っていますが、業務拡張という勢いはありません。ただし、コンサルティング部門では商業施設や店舗の一斉再評価など撤収再編にからむ検証業務が増加しており、急激に忙しくなりそうです。明暗交錯といったところでしょうか。
 2月7日のSPAC20周年ビッグコンベンションへ向けて着々と準備を進めていますが、92年来のロングレンジでの環境変化とビジネスモデル進化/多様化を検証して今後の環境変化と有望ビジネスモデルを明らかにするとともに、大胆なドメイン転換/集約とメディア・ミックスを含めた調達〜販売消化のプロセス革新を提言する予定です。これを契機にSPAC参加を検討する企業のオブザーバー枠も用意していますので、御興味ある方は事務局までお申し込み下さい。
 ※SPACの御案内はこちら
 ついでながら、年末のブログでワープ!とお伝えした最近の高速道路新設に対応すべくカーナビのディスクを更新しようとした所、メルセデスはいちいち本国のアプルーバルが必要との事で更新がずれ込んでおり、年明け新発売の最新版でも首都高速中央環状線(C3)が入っていないという体たらく。レクサスなどの高級国産車ではダウンロードによる随時更新が当たり前という御時世なのに!!高級国産車に着々と導入されている事故回避のハイテクも当分期待できず、燃費でも動力性能でも後塵を拝する有り様で、メルセデスはもはや化石化した高級装甲車に堕してしまいました。これではレクサスへの乗り換えも真摯に検討せざるを得ないと頭を抱え込んでいます。
 2008/01/28 12:00  この記事のURL  /  コメント(0)

世の中真っ青真っ暗

 新年第1週はもたついたものの先週に入って各社のMDディレクションやVMDクリニックの日程がバタバタ決まるなど、ようやく動きが回復しましたが、世の中真っ青真っ暗!!株は底割れして下げ続けるわ円は急騰するわで世界恐慌の荒波に日本丸は木の葉のように揉まれ放し。官僚も政治家も保身ばかりで状況に立ち向かおうとせず、庶民は増税と恐慌に挟まれて凍り付くしかありません。福田首相のとぼけ顔を見ていると、ええい!!立てよ憂国の青年将校達!!と平成維新を叫びたくなりますが、その自衛隊とて金と色で国を売る堕落ぶりですから、もはや国家崩壊民族破滅の断末魔が迫る日本なのであります。
 2月7日のSPAC20周年ビッグコンベンションが迫る中、情況分析に加えて基調政策提言のシナリオを詰めていますが、これほど急激な情勢悪化の中で『SPAのビジネスモデル進化と次世代の課題』などという悠長な話が聞いてもらえるのか不安になります。いっそ『平成世界恐慌と事業再編』などというシナリオに変えてしまおうかと迷うほどです。おそらくはこの二段構えのシナリオに着地するのではないでしょうか。
 ちなみに、当社のコンベンションでは総べてワーグナーの楽劇曲を使用していますが、今回のビッグコンベンションではカラヤン指揮ベルリンフイルのローエングリン全曲集から第1幕のクライマックスでオープニングを飾ります。最後のロマンティック・オペラと言われルートヴィヒ二世やヒトラーがこよなく愛したローエングリン。華麗な中にも悲劇的な結末を予感させる第一幕クライマックスのソプラノとテノールの絶叫は今の時勢にぴったりかも。
 2008/01/21 09:53  この記事のURL  /  コメント(0)

教えて下さい
 新年第1週は業界もまだ休み明けで動きが鈍く、アクセルを踏み込めないまま1週間が過ぎてしまいました。経済も消費も冷え込みが深まる中、派手に動こうという企業は少数派で、出店やブランド開発の抑制はもちろん、事業整理やリストラという声も大手中心に拡がりつつあります。逼迫していた企画/MD系人材の流動性も回復しそうで、ここは人材不足を解消するチャンスかも。
 昨年春来の百貨店のリモデルは悉く惨澹たる結果に終わりましたが(浮ついた高級化が空振った)、等身大のコンビニエンスを狙った東京駅大丸のメンズ(レディスは何を狙ったのか理解に苦しむ酷い構成とレイアウトでしたが)、地域の需給ギャップを埋めた有楽町のマルイだけは上手くいったようです。有楽町のマルイが順調に離陸した分、周辺百貨店の競合フロアは軒並み二桁減が続いており、割高なNB揃えを一歩も出られない百貨店OL/ヤングアダルト売場の限界を露呈しました。マルイは価格も歩率も百貨店と駅ビル/ファッションビルの中間に位置付けられ、外部の商業施設にも出店できる自主MD売場のバラエティは百貨店にも駅ビル/ファッションビルにもない魅力です。自主MD売場が実力をつけていけば日本のノードストロムに化けるかも知れませんね。
 当社はこれら実り無き百貨店のリモデルには一切、関わっておらず、郊外大型SCの格付け調査と構成企画に注力しています。年明けからは埼玉最後の空白市場を制圧する某RSCの構成企画に取り掛かっていますが、郊外SCとしては異例に団塊世代が厚い市場で百貨店核が希求されるのですが元気な百貨店が見当たらず、どうしたものかと苦慮しております。米国の例を見ても、郊外RSCで百貨店が成立するには自主MD売場中心の構成で買取り商品を店間移動して消化する体制が不可欠で、リージョナル毎に4〜6店舗を布陣する出店政策を採っています。日本の百貨店がそんな姿に進化して郊外RSCに多店化していく日が来るとは、現状を見る限り想像もつきません。サティあたりが編集精度を高めてお手頃NBを取り込んでいった方が遥かに現実的でしょう。とりあえず、おじさんおばさんが泣いて喜ぶテナントのリストアップに注力するしかありません。いいお店/ブランドがあったら是非、教えて下さい
 2008/01/15 10:46  この記事のURL  /  コメント(0)

買い場には労苦と危険が伴う
 31日と1日は寒風の中、薔薇の整枝・誘引と元肥仕込みという農作業に終始し、新たにジョン・クレヤーと月月粉などを仕込んで春に備えました。GWには何百という薔薇が咲き乱れる美しい景観が見られる事でしょう。
 昨秋冬は魅力的な服が見当たらずクロージングは一着も購入しなかったので新春に着る服がなく、2日は意を決して初めて伊勢丹メンズ館のバーゲンに単身出かける事にしました。ところが、開店30分前に着いたにも拘らず駐車場は既に満杯で、メンズ館周辺は数千人の来店客で立錐の余地もなく、指示に従って並んで押し流されるうちに、家族が分断されたり子供が押し倒されたりと阿鼻叫喚の世界となり、さすがに恐怖に引き攣りました。それでも何とか入館してインポート・クロージングの買い場!に辿り着きましたが欲しい商品は一品もなく、這々の体で脱出してバーニーズへ転じましたが、ここでも欲しい商品は見つかりませんでした。面子を捨て危険を冒してまでバーゲンの買い場!に身を投じたにもかかわらずくたびれ儲けで、プロパーで気に入ったものがなかったのにバーゲンに期待した愚かさを悔やみました。
 イタリア物の上質クロージングはユーロ高ですっかり高くなり品揃えも限定されて選びようがなく、買うに買えない状況が続いています。かつては20万円前後で買えたものが20万台後半から30万台となり、よほど気に入ったものでないと購入に踏み切れません。セールで20万円を切れば買う気になるかもなどと思ったのが間違いでした。大して気に入らなくてもプロパーで買うには泡銭という感覚が必要ですが、当世の私の仕事は質実で泡銭という乗りはまったくありませんから、もうこの手のクロージング購入は諦める事にしました。
 バブル当時の円高が嘘のような昨今、日本はすっかり貧乏になってしまい、インポートマーケットは急激に縮小しつつあるようです。そんな中でも百貨店だけは高級化リモデルにひた走り、マーケットのクールな反応に冷水を浴びるケースが多いようです。百貨店が努力して売っているのではなく顧客が労苦を負担し危険を冒してまで買ってくれているのが実情で、買い場という言葉には百貨店の慢心と顧客の謂われなき負担を感じます。
 新宿から大山町の自宅に逃げ帰ったものの疲労と失望はあまりに大きく、直後から高熱を発して床に着き、腹痛も伴って4日の明け方まで苦しみました。『顧客が労苦と危険を負担してまで買う必要はない』というのが今回の教訓でした。もはや店舗小売という形態は買い場の労苦に見合わなくなっているのかも知れません。2月7日のビッグコンベンションでも、スタグフレーション局面に於ける店舗小売の限界とマルチチャネル・ショッピングのメジャー化がテーマになってしまいそう。
 2008/01/05 09:55  この記事のURL  /  コメント(0)

異次元の世界にワープしました

休みに入った29日は早速、イオンモール羽生に、30日はイオンモール日の出に出かけました。羽生は幾つかのローカルタウンの狭間にあって広域が狙える 立地ですが、幹線道路からはちょっと入った所で一瞬、迷いました。テナント数200とモールの規模も大きくバラエティも十分な圧倒的一番店ですから、太田や高崎に匹敵する成功モールになるでしょう。日の出はテナント数160と一回りコンパクトでモールの端から反対側のサティが見えちゃうぐらいですが、 サービス施設のきめ細かさはイオンモールでもピカ一ではないでしょうか。羽生は5000台、日の出は3700台の無料駐車場が備わっていますがそのレイ
アウトと位置表示は絶妙で、何処に止めてもすぐモールに入れますし、何処に止めたか迷う事もありません。イオンモールの累積されたノウハウはすごいもの だと感心しました。
 羽生のモールを一周して気付いた事は、これまでのモールでは必ず幾つかあった「売れないけど企業の戦略として出店しました」という店がほとんどなかった事です。強いて挙げればザ・ポールフランク・ストアぐらいでしょうか(バカみたいに高い百貨店価格で売れる訳がない)。郊外SCで売れるお手頃価格(ロワーモデレート中心で、だいたい何でも百貨店平場価格の三分の一〜四掛け)のテナントがバラエティ豊かに出揃い、それぞれに魅力あるテナントだけでこれだけの大型モールが埋まってしまう。そんな時代なんだと今更ながら実感しました。何でもバカ高い都心で生活していると価格感覚が狂ってしまい、モー ルに来ると安さとバラエティに喜んでついショッピングしてしまいますが、半日かけて買いまくっても十万円行きそうもありません。半日かければ百万円が 吹っ飛んでしまう都心の百貨店と比べれば異次元の感があります。
 安さとバラエティだけでなく顧客サービスも都心とは比較にならないきめ細かさで、幼児の実質無料預かり(それもモールのど真ん中一等地で/日の出)、ワンチャンの一時預かり(一時間四百円/どちらも)、何カ所も設けられた身障者専用駐車場(専用ゲート付きで無法者の不当利用を阻止出来る優れもの/日の出)など、本当に涙ものです。都心の百貨店なんか沢山買わないやつは客じゃないなんて扱いで、ムッと来る事ばかりです。この前なんか伊勢丹本店で五時 間かけて19万円も買ったのに、駐車料金を請求されてキレました(20万円未満のお買い上げでは四時間半までしか無料にならないそうです。顧客という感 覚が根本から欠如しているとしか思えないのですが武藤さん、どう思いますか)。こんなモールが郊外や地方にいっぱい出来れば、バカ高くてサービスの悪い都心の百貨店なんか本当に無くなってしまうでしょう。
 ついでながら驚かされたのが新たに開通した高速道路のワープ的ショートカットです。羽生の帰りは先頃開通した首都高速中央環状線のおかげで東北自動車道から幡ヶ谷へワープ出来、家まで1時間強で着いてしまいました。日の出にしても永福から入って中央自動車道八王子JCNで圏央道へ入って日の出ICで出て、代々木上原の家からイオンモール日の出までたった40分でした。これはもうワープと言うしかありません。モールにせよ高速道路にせよ文明はスゴイ!! ブランドもお客さんも化石化した百貨店からモールへ脱出するのは当然でしょう。
 2008/01/01 15:24  この記事のURL  /  コメント(0)

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プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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