| Main |
来年に期待しましょう
 先週は今年最後のVMDクリニックを幾つかこなす一方、木曜日、金曜日と月例の「販売情報交換会」を行い、アフターはミニ忘年会ぽく盛り上がりました。とりわけメンズ部会は乗りもよく、用意したモエシャンを飲み尽くして予備のポイヤック2本も空けてしまう勢いで、そのあと他の忘年会を梯子する人もいたようですが、すっかり出来上がっていました。ファッション誌の編集部や高級ブランド系ではスノッブな忘年会もあったようですが総じて地味系主流で、バブル往時のようなドンペリのシャンパンタワーにポールダンスのお姉さんといったファビュラスな話は聞きませんでした。業界に厳しい冬が迫る中、そんな気分にはなれなかったのでしょう。来2月7日に開催する当社のSPAC20周年記念ビッグコンベンションも『冬の時代を勝ち残れ!!』というシリアスな提言とならざるを得ず、せめてその後の交流パーティだけでもちょいスノッブに盛り上げようと、モエシャンのマグナムやボルドーのブランドシャトー物等を仕込んでいます。残念ながらポールダンスのお姉さんなどは間違っても登場いたしません。
 金曜夕刻までに繊研新聞の「秋商戦総括」原稿も仕上げて入稿しましたから、後のメ切りは年明けになります。クリスマス連休明けの今週は12月直近動向をまとめてSPACレポートを印刷・発送するだけで、来年の契約手続や暮れの御挨拶など消化試合ぽい日程ばかりです。先の読めない状況なのか『MDディレクション』を急ぐクライアントも少なく、年内開催は2社のみで年明け開催が主流です。
 年末年始は行き損ねた新設郊外SCなどを見て回る一方、来春へ向けて薔薇達の手入れに注力する予定で、海外リゾートなどケバいお話はございません。この秋冬は欲しい服も時計も見つからず、魅力も無いのにやたら高くなった店頭から足が遠のき、バカ高いのに洗練を欠くリゾートにも失望し、守銭奴のごとき生活になってしまいました。もっと素敵なファッションや洗練されたリゾートが登場して財布を開かせてくれるよう、来年に期待するしかありません。
 2007/12/25 10:14  この記事のURL  /  コメント(0)

適正な評価を求めたい
 『MDディレクション』もテーマ別素材ボードが何とか仕上がり、スタイリング、カラーパレットと合わせてビジュアルが完成しました。各テーマの客層マップ上の位置決めも固まり、後は全体解説とグラフィック仕上げが残るのみとなりました。
 それにしても最近は素材ボードに占めるテキスタイラー提供新作素材の割合が低下し、過去のアーカイブや古着から構成する比率が高まっています。JCでも目新しい開発素材はあまり見当たらず、国内テキスタイル業界の開発力低下が指摘されます。ボリューム市場では中国や韓国の流通素材を使ったOEM商品が主流となり、ブリッジ以上の高級市場ではイタリア素材/糸を使った開発商品が際立つ現状を見る限り、日本のテキスタイル業界の開発力は回復不能な一線を割り込んでしまったように思われます。デニムや合繊プリントは競争力を保っているようですが、綿織物や毛織物にはかつての勢いは見る影もありません。
 欧州の素材背景と東欧や中東の生産背景を巧妙に組み合わせたZARAなどのモード系グローバルSPAの勢力拡張を目の当たりにすれば、国内大手SPAの長期戦略の欠如を責めたくなります。誰もZARAのような生産基地を国内産地に築こうとしなかったからです。このままでは中価格帯市場はモード系グローバルSPAに制圧され、国内テキスタイル業界は崩壊してしまうでしょう。
 彼等の野望を部分的ながら食い止めると期待されるのが日本市場特有のレイヤードカジュアルですが、国内ファッションビジネスとて必ずしも対応出来ている訳ではありません。この夏〜秋のワンピースレイヤードの爆発に対し、ポイントは夏商戦こそ対応出来ず大きく数字を落としましたが、秋商戦では合繊プリントに強いテキスタイルコンバーター系AMSと新たに取り組んで一気に数字を戻しました。これに対してライトオンは従来のジーニング軸単品構成を一歩も出られず、夏商戦に続いて秋商戦も深刻な低迷を継続しました。
 マーケットのウェアリング変化を逸早く捉えてMDと調達に反映する事が如何に大切か。この両社の明暗から学ぶべきでしょう。当社の『MDディレクション』はブランド別販売データとタイプ別スタイリング動向に基づいてマーケットのウェアリング変化を適確に捉え、グローバルなトレンドも加味して翌シーズンのタイプ別スタイリング動向を予測するもので、トレンド情報とは一線を画すものです。業界人の適正な評価を求めたいと思います。
 2007/12/17 10:14  この記事のURL  /  コメント(0)

08AWは冷え込みそう
 先週は郊外SCや地方都市で開店前、閉店後のVMDクリニックが続き、展示会回りも重なってへばってしまいました。集中力を要するVMD編集業務を閉店後に2時間も行うともうバテバテで、その翌朝に開店前のVMDクリニックが続くと体力の限界に達して胸のランプが点灯してしまいます。それらの合間に『MDディレクション』のレディス11テーマ、メンズ8テーマのカラーパレットと説明文をチェックし、いよいよ素材ボードの作成に移りました。14日までに大枠を終了し、25日までにはグラフィックを含めて完成させなければなりません。さすがにプレッシャーきついです。そこまでは先生も走り切るしかありません。なにせ師走ですから。
 ちなみに、国内マーケットのゾーン別スタイリング変化から各ゾーンが受け入れるトレンドを取り込んでMDテーマ化するという当社の『MDディレクション』では、08AWには買い替えを喚起する新たなモード大流は皆無で、リアルマインドが強まって等身大のレイヤードスタイルやレトロ系〜クラシック系が継続すると予測されます。ヤングではネイチャー&ファンタジーといった癒し系と東京POP系、OLはレトロクラシック〜60'S70'Sモダン、キャリアはレトロなカレイドスコープというのがざっとした総観です。このテーマ布陣を見る限りマーケットにはモードに盛り上がる勢いは期待出来ず(欧米コレクションで強力なテーマが出ても受け入れない)、景気はさらに後退し消費が冷え込むという背景が危惧されます。
 2007/12/10 10:52  この記事のURL  /  コメント(0)

SPACが二十周年を迎えます

 先週は渋谷、博多でVMDクリニックをこなして幾つかの展示会を回る中、28日にはIFIで講議し、29日にはSPAC月例研究会を開催しました。IFIマスターコースは30前後の若い人が多く、多様なビジネスモデルの理解を前提とした私の講議は難し過ぎたかも。その点、有力企業の中堅〜上位幹部が揃ったSPAC研究会は参加者のレヴェルも高く実務ニーズも明確で、時に適ったテーマにはズシンと手応えがあります。今回の『MD展開再構築』も緊急課題である来年のMD計画構築に不可欠なデータと方針を明確に提示し、180余名集まったメンバーで盛況でした(当日の御報告はこちらから。レポートの総括文PDFファイルはこちらから)。7月以来、売上の急落に苦しむ企業が急増していますが、SPACに参加していれば時を得た適確な情報と方針を得て確実に傷を軽く出来たはずです。まだ未参加の企業には是非、御参加を検討していただきたいものです(SPAC研究会の御案内はこちらから)。
 SPAC研究会も来年2月7日開催の第240回で20周年を迎えます。当日は私の基調政策提言に加えてトップデベの社長対談を行い、有力企業トップ/スタッフが集うその後の懇親パーティでは私のワインセラーの総力を挙げてボルドー/ブルゴーニュのヴィンテージワインを振る舞う予定です。ボルドーの三大シャトー物も登場します。乞う御期待(ワインにですか)!!
 2007/12/03 10:55  この記事のURL  /  コメント(0)

| Main |


ブログ内検索
Web 検索
プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

リンク集
更新順ブログ一覧
最新記事

http://apalog.com/kojima/index1_0.rdf
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパレル携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード
月別アーカイブ