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セレクトブームの光と影/難波マルイの光と影
 月曜日は早朝からのぞみに乗って「ミント神戸」の取材へ。その足で難波のマルイも見て来ました。
 「ミント神戸」は2FがJR三ノ宮駅とデッキで繋がり、BFが阪神百貨店の食品館、1Fがバスターミナルになっています。「NU茶屋町」「天神ヴィオロ」と続く最近のミニ・ファッションビルの定石に基づき、2〜4Fをセレクトショップ中心に構成して5Fにインテリア〜ライフスタイル関連を配置。6Fは“タワーレコード”他のメディア関連、7〜8Fはフード&サービス、9F〜12Fはシネコンという構成です。
 セレクトの主要所は“ユナイテッドアローズ”、同“ビューティ&ユース”、“スピック&スパン+フレームワーク”“ル・ドーム エディフス エ イエナ”“エディション”“アーバンリサーチ ロッソ”“B'2nd”などでしたが、“エディション”は変に暗ナチュラルっぽく、“ビューティ&ユース”は股裂きMDのままで、総じて小奇麗だけど何かズレてるという印象。「天神ヴィオロ」みたいなスッキリ良く出来ました感はありませんでした。  
 神戸にはこれまで有力な正統派セレクト集積のビルがなかったし、何せ駅直結ですから集客と売上に不安はないでしょう。ファッションビルというのは構成力というより立地で、立地が良い構成を実現するというのが実態。好立地の「天神ヴィオロ」なんか失敗のしようがない反面、立地が悪い「NU茶屋町」なんか相当に苦しいのでは。
 それにしても、セレクトショップはどんどん新業態/派生業態を開発してどんどん店を増やしているし、アパレルからの参入も多い。それでいて一部を除いては既存店売上も伸びているから、マーケットがどんどん拡がっているという事なのだろう。新業態には的外れや手抜きも目立つけど、それでもまずまず売れていると言うからマーケットの勢いというのは恐ろしい。千載一遇のチャンスとはこういう情況を言うのだろう。ターミナルのアラサー世代は百貨店からセレクト集積にどんどん流出しており、百貨店の数少ない稚拙な自主編集売場程度では流れを食い止められない。百貨店はミニ・ファッションビル級の自主編集売場&セレクトショップ集積フロアを急ぎ開発すべきではないのか。
 難波のマルイは若い人の洪水で、エスカレーターから溢れ落ちそうな勢いでした。これまで難波にはアダルト志向の百貨店や中途半端な地下街しかなく、ヤング〜ヤングアダルトに特化した大型商業施設がありませんでしたから、待ってましたとばかりに若い人々が押し寄せたのでしょう。エロいOL集積や艶お兄いなメンズ集積は皆無でしたから(元々、大阪人はそういうコテコテしたものが大好き)、若者が殺到する事態となったのです。これに味をしめてマルイは関西の新店開発を加速するのでは。その影で、難波シティのメンズ集積は悲しい程、閑散としてましたネ。作ったばかりだというのに。
 
 2006/10/03 12:33  この記事のURL  /  コメント(0)

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プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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