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AEON MEETS ANY FASHION?
 3月28日に開業したイオンナゴヤドーム前SCに引き続き、4月26日にはイオン浦和美園SC、5月10日にはイオン柏SCと、イオン本体開発部門の手による大型SCが矢継ぎ早に開業するが、新設PBを目玉とするAEONファッション部門の変貌ぶりをマークしてみた。ジャスコらしからぬ米国デパート流の派手なVPには目を惹かれるが、肝心の新開発PBの出来は如何かであろうか。
 レディスでは団塊ジュニア向けナチュラルカジュアル単品構成の“persodea”、団塊ミセス向けタウンカジュアルの“ESSEME”をコーナー展開、ニューミセス向けタウンエレガンスでリズ・クレイボーンのセカンドラインたる“EMMAJAMES”、ラブリークィーンとタイアップしたフォーマル対応の“bo・dre”をショップ展開している。前二者は自社開発のPB、“bo・dre”はメーカータイアップ開発のPB、“EMMAJAMES”は一応NPBという事になろうか。
 ふたつの自社開発PBについてはカラーMD手法も一部に取り入れられているものの企画自体は凡庸で、仕上げ面も他の量販PBと大差無くアイテムの重複も目立つ。何のために鳴り物入りで打ち出したのか意味不明というのが実感。“EMMAJAMES”は従来のミセス感覚からは若返って感度も仕上げ面も向上したが、本来のリズ系NPBという性格は失われてしまった。“bo・dre”はVPのインパクトはともかく、今さら量販系メーカーとのタイアップPBというのは芸が無さすぎる。というわけで、レディスについては大山鳴動ネズミ一匹と総括せざるを得ない。
 メンズでは団塊ジュニア向けカジュアル単品の“sortisso”をコーナー展開、団塊アダルト向けビジネス/ビジカジの“inteant”、コンテンポラリー(中間世代)向けビジカジの“Full House”をショップ展開している。“inteant”はNPBの“ケンズ・アイ”をショップにまとめただけで目新しさはなく、MDにもVMDにも見るべきものがない。“sortisso”は自社開発PBの枠内ながら加工の面仕上げが上手く、カラーMDや個々のデザインセンスにも光るものがある。紡績からのカラーMDで組まれた“Full House”は大手アパレル系のNPBに見えるほど完成度が高く、今回の新規PBでは突出した存在。これが自社開発PBというのなら(開発体制を知りたいものだ)、イオンの商品開発力は一線を超えた事になる。
 総じてレディスは肩透かしの出来だったが、メンズの“sortisso”は量販PBとして及第点以上、“Full House”はPDSのNPB役が勤まるほどの出来過ぎと総括したい。
 イトーヨーカ堂のPBラインナップとの比較ではレディスはどちらも失望ものだが、仕上げの上質感でリードするイトーヨーカ堂のほうがまだまし。メンズはどちらも高く評価できるが、イトーヨーカ堂は各PBの面とフィットが近すぎてカバーが片寄っている事、ジャスコは各PBの布陣がスポット的で全体像が見えない事が指摘される。どちらもレディスとメンズカジュアルは量販店の枠内での進化で想像の範囲内だったが、メンズビジカジは郊外百貨店と顧客が重なるPDSの領域に入った事が注目される。
 まだ一部の店舗を見ただけで結論を出すのは早すぎるから、4月末から5月にかけて両社の新店/改装店を精査し、きちんと総括したいと思っている。

紡績からのカラーMDが目を惹くコンテンポラリー・ビジカジの“FULL HOUSE HOMME”
 2006/04/13 09:16  この記事のURL  /  コメント(0)

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プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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