« 前へ | Main | 次へ »
ネタがないよね!
 といってもブログネタの話ではありません。今秋の改装ラッシュで新規導入されるテナントのラインナップがインパクトを欠いている事に警鐘を鳴らしているのです。三井不動産のラゾーナ川崎は全300テナント中、113テナント、同じくららぽーと豊洲は全190テナント中、50テナント、ルミネは全館で94テナント、渋谷109は8テナントを入れ替えるが、それら新規テナントとしてラインナップされたブランド/業態の大半は登場して久しく、あるいは新規開発でも小粒でインパクトを欠くものばかりで、ネタ不足を否めない。
 07年11月の改正都市計画法施行に伴う駆け込み開発が一巡した09年以降、郊外SCの開発は激減して新規開発の大勢は都心立地に移り、郊外SC向け業態の開発がストップしている上、新規開発が集中した駅ビル向けブランドは小粒ばかりで、外資SPAの進出も一巡してしまったから、改装の目玉になるテナントが不足しているのだ。セレクトショップやカジュアルチェーンで試みられているトラフィック業態やお手頃ファミリー業態も未完成でインパクトが弱く、目玉にはなりそうもない。そんな中、06〜08年の駆け込み開発SCが次々と定期借家契約の満了を迎えて今秋以降、改装ラッシュが続くのだから、インパクトあるテナントの弾不足は深刻な問題となっている。
 では、どんな業態が不足しているかと言うと、顧客やカテゴリーを限定しないライフスタイル業態や生活雑貨軸のデザインコンセプト業態で値頃感とスケール感のあるものが期待されるが、ターゲットを絞ったアパレル軸の業態/ブランドは小粒でインパクトが弱い。近年、駅ビル向けに開発されたブランドは後者のタイプばかりで、改装の目玉とはなりえない。
 スケール感のあるライフスタイル業態やデザインコンセプト業態の開発は大掛かりで数が期待出来ないから、未進出の外資SPAを漁りたくなるが、欧米系の有力業態は既に進出済みで、残された大物はビクトリアズ・シークレットとアンソロポロジー、ダークホースとしてはジョー・フレッシュぐらいでバラエティがなく、視野をアジアンSPAに拡げるべきだと思うが、欧米系に較べると極端に軽視されている嫌いが在る。
 SPAOやMIXXOなどの低価格韓流SPAには魅力を感じないが、シンガポールのエンフォシスやチャールズ&キース、香港のシャンハイ・タンなどグローバルに通用するブランドも少なくない。ちなみに、チャールズ&キースはLVMH、シャンハイ・タンはリシュモンが買収して傘下に入れている。さすが目の付けどころが違うという事なのだろう。日本のデベロッパーや百貨店も、そろそろアジアンSPA/ブランドに注目してもよいのではないか。
 2012/08/30 09:48  この記事のURL  /  コメント(0)

コメントする
名前:
Email:
URL:
クッキーに保存
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク


コメント


« 前へ | Main | 次へ »


ブログ内検索
Web 検索
プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

リンク集
更新順ブログ一覧
最新記事

http://apalog.com/kojima/index1_0.rdf
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパレル携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード
月別アーカイブ