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AKB48に学んで実店舗の魅力を見直そう
 今朝の日経のコラム『新風・音楽産業』にはおやっ!と驚く動向が報告されていた。それは音楽ソフトのデジタル配信がメジャー化する中で音楽CDの店頭販売が急回復しているというものだ。
 日経の記事は『日本のCDシングル出荷額は02年から09年にかけてほぼ半分に落ち込んだが、10年は9%増、11年は16%増と回復が目立つ。直近の5年間に世界の音楽ソフト販売が半減したのとは対照的で、日本だけの現象のようだ。』と報告し、『反転の契機は「AKB48」の特典付きCDだった。』『「AKB48」に限らず、店でイベントを仕掛けてCDを売るという商法が広がり、それがCDの店頭販売回復をもたらしている。』と断じている。だとすれば、AKB現象は世界の潮流をひっくり返すスーパーガラパゴスな快挙だったという事になる。
 目を世界の音楽業界に拡げても、音楽ソフトのデジタル配信と違法コピーの氾濫でアーチスト達は収入が激減し、マドンナからレディ・ガガまで印税収入に頼らずフアンと直接触れ合うコンサートやイベントに収入を依存するよう戦略を転換しているではないか。そんな視点で見ると、秋元康さんはスティーブ・ジョブズに匹敵する偉大なマーケッターであり戦略家と評すべきであろう。
 我らファッション業界は近年、店頭の伸び悩みをウェブ販売の急成長で補って来たが、ウェブ販売の最大の効果は意外にO2Oによる顧客の実店舗誘導だったのかも知れない(ユニクロなど極めて顕著だ)。だとすれば、デザイナーやスタイリスト、ブロガーやカリスマ販売員をキーパースンに「AKB48」「レディ・ガガ」的触れ合いイベントを積極的に仕掛け、実店舗の魅力をあらためて訴求してもよいのではないか。急成長して来たウェブ販売に頭打ちの兆候が広がる中、実店舗の魅力を再認識する好機と思われる。
 2012/07/13 09:06  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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