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風が吹けば桶屋が儲かる
 『風が吹けば桶屋が儲かる』とはよく言われる諺だが、ネット通販の急拡大で物流センター専門REITが高騰しているというのもその好例であろう。
百貨店もスーパーも昨年まで長期低迷する中、通信販売は好調に伸び続け、昨年度も通販は8.4%、なかでもネット通販は14.8%も伸びたと推計されている。過去14年間に小売売上が5.5%(7.8億円)も縮小する一方で通販売上は2.5兆円も拡大して倍強になり、小売売上に占める割合は1.3%から3.4%に上昇。衣料品に限れば10.3%まで上昇している。
 通販売上が拡大すればフルフィルメントの拡充競争になるのは当然で、通販各社は挙って物流センターの拡張や新設を加速させている。というわけで、物流センター専門の上場REITはここ半年ほどで二割近く高騰しており、年間の配当利回りも5%前後を確保している。長引く不況でオフィスビルの賃料は低下傾向が続きREITの利回りも低下しているが、物流センター専門REITは勢いづいている。
 ちなみに店舗小売業も昨春で底を打って業績が回復しており、商業施設専門REITの値上がりと配当率も物流センター専門REITと大差ない。資金運用先を物色するには『風が吹けば桶屋が儲かる』式の類推が不可欠だが、これはかなりストレートな方であろう。業界の中だけ見ていると周辺の変動を見落とす事があるが、目配りを欠かさないよう気を付けたいものだ。
 2012/07/03 09:52  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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