« 前へ | Main | 次へ »
ウェブ販売に変調
 SPAC研究会に先駆けて毎月、当社で開催している「販売データ交換会」では参加者から最前線の実感が報告されるが、商品の傾向に加えてオヤッ!という変調が報告される事もある。今月の例会では某アパレル系モールサイトに出店している自社店舗の売上減少(伸び悩みではない)が異口同音に報告されたが、各社とも自社サイトは順調に伸びているとの事で、苦戦は某アパレル系モールサイトに限った現象のようだ。
 アパレルのウェブ販売は急拡大して来たが、某アパレル系モールサイトに限らず、ここに来て明らかな変調が見られる。それはウェブ専業アパレルに始まった伸び悩みがアパレル系モールサイトに広がって来た事だ。スマホの急激な普及はアパレルのウェブ販売を加速したが、O2O効果で店舗との相乗が高まった結果、店舗網を確立している事業者と店舗を持たないウェブ専業事業者の格差をもたらした。それがアパレル系モールサイトにも波及し、自社サイトとモール出店サイトの明暗をもたらしているのかも知れない。加えて、アパレル系モールサイトの苦戦はアマゾンや楽天など大手総合事業者のアパレル本格参入で競合が激化した事も大きな要因と思われる。
 ほんのちょっと前までイケイケどんどんで注目された事業が一瞬にして壁に当たるという変調はアパレル系モールサイトに留まらない。20年振りのインフレ転換で、アウトソーシングでマーケットインするお手頃カジュアルチェーンが壁に当たり、等身大OL狙いの駅ビルにも頭打ちの兆候が見られる。市場は時とともに移ろうもので、成功体験に囚われていてはやがて壁に当たる。「スマイルカーブ戦略」も「小売の環」もそれに警鐘を鳴らす先人の知恵なのだろう。
 2012/06/26 12:09  この記事のURL  /  コメント(0)

コメントする
名前:
Email:
URL:
クッキーに保存
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク


コメント


« 前へ | Main | 次へ »


ブログ内検索
Web 検索
プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

リンク集
更新順ブログ一覧
最新記事

http://apalog.com/kojima/index1_0.rdf
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパレル携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード
月別アーカイブ