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掲載を断念
 シンクスの内覧会で撮って来た写真をひとつひとつ確認し全館のフロアレイアウトを検証した結果、今回は雑誌への掲載を断念する事にしました。百貨店ともファッションビルともつかない中途半端な構成もともかく、衣料品では絵になる店舗も話題性のある店舗も限られ、カラーページの構成が困難だったからです。生活雑貨関連ではザ・コンランショップキッチンとかオクタホテルとかまだ目玉があるのですが、衣料品では話題性があって絵になる店舗が見当たらなかったのです。
 話題性もともかく「絵になる」店舗が見当たらなかった要因として、シンクスがファッションビルではなく百貨店型の環境を志向してインショップ的な内装規制をかけた事が挙げられます。このためテナントショップがファサードや壁面上部を構成出来ず、絵になるビジュアルを創り難かったと推察されます。同じ指摘は大丸の心斎橋北館にも言えますから、百貨店とファッションビルのハイブリッドって技術的にも何かと難しいようです。
 ハイブリッドは異なる業態間のいいとこ取りを志向するものですが、過去の実験を見る限り、過渡期の役割に終わって新たな業態として確立出来ないケースがほとんどでした。逆に言えば、「過渡期の役割」に徹してこそ面白いのであり、短期間の営業を前提とするのでない限り、お勧め出来る手法ではありません。渋谷を再生する文化拠点たるヒカリエの商業施設がそんな中途半端なもので良かったのか、あるいはもっと徹底して実験的な構成であるべきだったのか、議論されるべきだと思います。その意味でも、開業寸前まで構成をかたくなに守秘して事前の評価や論議を拒否した姿勢には疑問を感じます。渋谷を魅力的な街に再生するには、もっとオープンな議論が必要なのではありませんか!
 2012/04/26 09:09  この記事のURL  /  コメント(0)

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プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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