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極秘計画を開けてみれば
 徹底した箝口令を敷いて極秘で開発を進めて来た渋谷ヒカリエのシンクスがようやく鋼鉄のベールを脱いだが、開けてみれば百貨店とファッションビルのハイブリッドでしかなかった。
 副都心線の改札を出て地下三階から入ると、そこは疑うべくもないデパ地下食品の世界。これが地下二階まで続き、地下一階はそのまんま百貨店の化粧品フロア。一階はちょっと駅ビルっぽいナチュラルコスメの集積で、化粧品関連がツーフロア続く。二階は百貨店の洋品雑貨売場を核に服飾雑貨と化粧品などのテナントで構成されており、帽子売場にはCA4LAが組み込まれていた。三階四階はファッションビル的なテナント構成で衣料品主体のフロアとなっているが、三階のシューズ平場にはオデット・エ・オディールやダイアナ・ロマーシュが組み込まれていた。五階はまったくのファッションビル的生活雑貨テナント構成だったが、ザ・コンランショップ・キッチンやオクタホテルなどは目玉テナントなのだろう。二〜五階は総じて百貨店的オープン環境下にテナントショップが並ぶという、内装規制的にもハイブリッドが志向されていた。
 地下三階から地上一階までが百貨店、二階以上はファッションビルというハイブリッド構成と総括されるが、善し悪しは別として二階三階の一部でテナントブランドを平場に組み込む試みが見られた事は面白い。ただし、百貨店ともファッションビルとも見定まらない1万6000平米の商業施設が安定した集客が出来るかどうかは相当なギャンブル。みなとみらいクィーンズイーストの前歴がある東急百貨店だけに、雑貨軸クロスMDを駆使してファッションビルに百貨店的アイテム平場を組み込んだシンクスの解り難さは不安要因だ。
 開けてみれば、たったこれだけのハイブリッド構成に過ぎなかったのかと思うと、何の為にあれほど極秘に徹したのか理解に苦しむ。解り難い構成をますます解り難くしただけだと思うのだが・・・・
 2012/04/25 09:26  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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