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スーツカンパニーで買いました

 40カ所近い商業施設の商圏分析・格付け業務はようやく完了しましたが、まだ3月の「出店案件審査会」にかける新設・増床物件の分析・格付けが8件残っており、今週中には片さないといけません。大量の案件を処理する過程でテクニカルな精度が一段と向上し、4月のSPAC研究会で予定している「新設予定大型SC総検証」に向けて確信を深める事が出来ました。数千万円以上を要するSC出店、数百億円を要するSC買収はリスクが大きく、正確な検証と格付けが不可欠なのです。これまで二百近いSCの検証を積み上げて来た当社の技術精度は比類のない水準に達しており、5%以内の誤差で売上を予測できる所まで来ています。デベロッパーの大本営発表的売上予算は極めて疑わしく、当社の予測と大差が出る事もありますが、結果はほぼ当社の予測通りとなっています。
 日曜日には高校を卒業して進学する一人息子の初スーツなどを買うべく、妻とともに意を決して伊勢丹本店に出掛けました。混雑に加えて独特のテンションがある伊勢丹本店は目一杯気を張らないと疲れ果ててしまうので、シーズンに一度が買い物の限界です(リサーチでは毎月のように出掛けていますが)。メンズ館を一周しましたがガリガリの息子向きの初スーツは○○ブラックレーベルぐらいしかなく、私向きの商品もまったく見つからず(ファッションビクティム向けの気負った商品か凡庸なNBしかない、中抜けの構成が指摘される)、やむなく東口のスーツカンパニーに向かいました。
 上質なイタリア素材使いのスタイリッシュなスーツが身長別に豊富に揃うスーツカンパニーは価格も合理的で(ほとんどが29,800円と39,800円)、かつてのセレクトショップ・コンプレックスむき出しの過剰なディテイール使いもすっかり消えて顧客の巾も拡がり、店内は若いカップルで混み合っていました。広い店内を制服のパンツ姿のお嬢さん達が忙しく駆け抜ける様は(本当に走っている!)リズミカルなミュージカルのようで、時流を得たビジネスの活力を実感させられました。息子のスーツもジャケットも○○ブラックレーベルとセンス的に遜色ない(品質はむしろ上かも)商品が見つかり、シャツやネクタイ、コート、パンツ、ベルト、シューズなど12点を一気に購入。それでも十万円ちょっとで済みました。伊勢丹で買っていたらこの倍か3倍についていたでしょう。イタリア素材とスタイリッシュなフィットにこだわる私のスーツ(ISAIAが好みです)も、もはや青山商事やアオキで買う時代なのかも知れません。
 2008/03/03 09:21  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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