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ハイブリッドとダウンサイジング
 国内市場では人気沸騰のハイブリッド車だが、日本では二割を占めても米国では2%止まり、中国では年間3000台しか売れていない。代わりに世界の主流となっているのがガソリンエンジンのコンパクト化で燃費を改善するダウンサイジングで、ハイブリッドと較べれば機構がシンプルでコストも低く、欧州メーカーとりわけフォルクスワーゲンが先行している。ハイブリッドを掲げるトヨタとダウンサイジングを掲げるフォルクスワーゲンの業績はくっきりと明暗を分けており(売上伸び率も利益もフォルクスワーゲンが圧勝)、もはや勝負がついたという見方が世界の大勢だ。
 日本でもダウンサイジングで勝負を掛けたマツダが意外に健闘しているし、あのメルセデスさえダウンサイジングを全面に打ち出して来た。という訳で、メルセデスがハイブリッド車を本格投入する日は遠いと見たプロフェッサーは、年季が入ってくたびれて来たEクラスのステーションワゴンを昨年末にダウンサイジングモデルに入れ替えた。3.5リッターなのに出力を抑えて燃費を飛躍的に向上させ(50%UP!)300Eと名付けた4MATIC車だが、コンピュータ制御の7速ATとあいまって十分に高性能だ。まだ1000kmを超えたばかりで燃費は20%ほどの向上に留まっているが、あたりがつけばカタログ通りの燃費になると期待している。
 ガラな国内市場で通用する技術もグローバル市場で通用するとは限らない。それはガラ携帯でも実証された事だが、我らギョーカイではどうだろうか。低価格高機能なお買い得商品を大ロットの自社開発計画MDで面展開するユニクロは一種のダウンサイジングであってグローバルに通用しても、手軽なODMに依存して52週MDで継ぎ接ぐ人海戦術モデルがグローバルに通用するとは到底思えない。ギョーカイではアジア進出が過熱しているが、ハイブリッド車やガラ携帯の二の舞にならぬようグローバルな視点でビジネスモデルを検証すべきだと思う。
 2012/02/28 09:10  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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