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ルミネ有楽町は東京ローカル等身大
 昨日の午後一でルミネ有楽町のプレス内覧会があり、注目の全貌を目にする事が出来ました。その第一印象は『東京ローカルの等身大』。テナントリスト公表段階でサプライズの無い事は解っていましたが、実際に見た印象は東京ローカルのお姉さん/お兄さんのちょっと上質な等身大そのもので、ルミネの実績テナントを中心に日常のライフスタイル提案を加味した手堅くコンサバなものでした。あのルミネがやるんだから目新しいテナントが続々!と期待した向きには肩透かしもいいとこでしょうが、西武百貨店が一度も黒字にならなかったというあの高家賃ビルで確実に売りを取って家賃を稼ぐには実績テナントで手堅くまとめるしかなかったと推察されます。
 ちなみに初年度の売上予算は200億円(西武の末期はピーク時半分の138億円)と発表されていますから、坪販売効率は584万円と新宿ルミネの8掛けに見ている計算になります。ルミネの歩率賃料から推察される営業収入と西武時代の支払家賃を比較すれば180億円が営業損益の分岐点ですから、初期投資や開業宣伝費を考えれば200億円ではかつかつで、本音はもう少し上を狙っているのでしょう。
 目玉と言えばLAライフスタイルセレクトの「ロンハーマン」と尾道発のローカルエレガンスセレクト「PARIGOT」ぐらいですが、前者は既に玉川高島屋SC、神戸BALにあって11月にはテラスモール湘南にも出店する状況でインパクトは薄く、後者もローカルならではのブランドミックスが東京で鮮度があるか極めて疑問です。何かと鮮度とシャープさが問われる都心商業施設では、どちらもミスマッチに思えるのですが・・・・
 お隣の阪急が『世界を舞台に活躍する男のジェットセッタースタイルストア』と大見得を切って目一杯バブリーに背伸びをしアジア全域を狙っているのに対し、ルミネ有楽町は『ちょっと大人の上質ライフ』をテーマに東京ローカルの等身大に徹して手堅く稼ごうとしています。この対極的な戦略を採る両者が並ぶ様はまさしく有楽町・銀座商圏の二面性を体現しているのではないでしょうか。
 2011/10/28 09:38  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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