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ファストファッションの呪縛を断ち切れ
 今日は夕刻からSPAC研究会の半期に一度のビッグコンベンションを開催します。ODMとQRに終始して同質化と値崩れの悪循環に陥ったばかりか、ファストSPAに影響されて商品展開もVMDも浮ついてブランドのアイデンティティを損ない、運営コストと値下げロスの肥大を調達原価の切り下げで穴埋めして品質とバリューを瀬戸際まで下落させて来た付けが3.11以降、一気に露呈したSPA業界に、原点回帰の戦略転換を迫ります。
 グローバルSPAとて同様で、低調達原価率の水平分業でファストなMDを展開するH&Mに急ブレーキがかかる一方、高調達原価率の垂直統合で計画MDを展開するユニクロの優位が際立って来ました。時代はファストな短サイクル水平分業から時間をかけて丁寧に開発する垂直統合へ、原価率を切り詰め高マーケティングコストで暴利を貪る厚化粧商法から高原価率低マーケティングコストで良品を安価で提供する薄化粧商法へ、大きく転じつつあるのです。
 H&Mが上陸した08年9月を契機に加速した衣料品の低価格化とMDのファスト化の流れが3.11と前後して大きく反転し、人々はファストの悪夢から醒めて良い品を選んで大切に使う質実な消費に転じ、株式上場アパレル専門店企業14社の平均客単価は7ヶ月連続して前年を上回っています。未だファストファッションの呪縛を断ち切れない事業者は一刻も早く目覚めるべきでしょう。
 2011/08/26 10:04  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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