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百貨店がアウトレットに進出?
 お気に入りのサマーコットンスーツがくたびれて来たので新宿某百貨店のホテル招待催事を覗いたところ、まったくの空振りで骨折り損でした。どのコーナーも業者が抱えた持ち越し在庫ばかりで鮮度もバラエティもなく、その割に値引率も店頭セールと変わらず、アウトレットの品揃えと値引率を期待した向きには噴飯ものでした。おまけに、やっと買ったパジャマも表にLと書いてあったのに中身はMでした。『世界の誰からも何一つ学ぶ事は無い』と豪語した百貨店の実力はこんなものなのですネ。
 某百貨店のセールに失望させられたのはこれで何度目かで、もう二度と足を運ぶ事はないと思いますが、百貨店の招待セールなど業者依存の調達と百貨店の儲けを考えれば期待する方が無理というものです。それに較べるとアウトレットモールのブランドショップは品揃えも豊富で意外な掘り出し物も見つかるし、値引率も百貨店のセールより断然高い。何より、ブロパーショップと大差ない快適な売場環境と丁寧な接客はバーゲン会場とは比較すべくもありません。恐らく、我が家の衣料服飾品購入の過半はアウトレットモールが占めているのではないでしょうか。軽井沢プリンスショッピングプラザを愛顧していますが、越谷レイクタウンも掘り出し物が見つかりますよ。
 そんな折り、某百貨店が御殿場のプレミアムアウトレットに期間限定で出店してPB商品などを販売するという新聞記事を目にしましたが、お買い得なブランド商品が氾濫するアウトレットで百貨店のPBなんかが売れるとは到底思えません。ブランド価値が確かな商品をブランドの環境/陳列/接客で大幅値引きして売るのがアウトレットの魅力であり、PBの売れ残りや業者から掻き集めた持ち越し品でアウトレット店舗が成り立つと勘違いされても困ります。
 日本の百貨店は時々の時流に表層的に対応するのみで、自らバリューを創造する気概を失っています。百貨店の調達手法と提供方法の枠内ではお客様が喜ぶバリューは期待すべくもありません。アウトレットモールに進出するにしても、古典的な百貨店商法の枠を越える革新を見せて欲しいものです。日本の百貨店は今一度、米国の百貨店に学ぶべきではありませんか。
 2011/06/29 09:12  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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