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渋谷が見えない
 70〜80年代の渋谷カルチャーをリードしたセゾングループも今は無く、その末裔たる西武百貨店とパルコも往時の勢いはない。渋谷パルコの凋落は公園通りを衰退させて神南の丘に広がったセレクト街も寂れさせ、もう一方のリード役だった109もファストファッションブーム以降、すっかり影が薄くなり、今や渋谷のメインストリートは外資SPAが並ぶ井の頭通りに移った感がある。
 そんな渋谷の東口(旧東急文化会館跡)に来春、渋谷ヒカリエなる複合施設が開業する。ミュージカル劇場やオフィスも入る高層ビルで、下層階は東急百貨店がプロデュースする商業施設となる。ヒカリエの商業施設は、東横店が渋谷駅の建て替えで休業する間の仮設店舗になるとか、松濤の丘の上にある東急本店を移設するとか、様々に言われて来たが、結局はテナント主体の構成になるようだ。10年以上先の話になるが、渋谷駅の建て替え後は駅ビルも出来るから、エキュートやルミネも登場するのだろう。
 パルコは建て替えて捲土重来を図るとか言っているが、それで公園通りが復活するとも思えないし、西武百貨店もあの器のままでは将来性がない。東急本店だって何度も閉店の噂が流れているし、東急プラザなんてほとんど忘れられている。そう言えば渋谷マークシティとかも井の頭線の奥にありましたね。これで109の衰退に歯止めがかからないと街から魅力的なコアが消えてしまい、渋谷の商業立地は先行きが見えなくなってしまう。
 渋谷駅の建て替えが終わって駅ビルが開業するのを待っているうちに、新宿や池袋どころか二子玉川や恵比寿にまで客を奪われ、渋谷はどんどん衰退して行くのかも。さすがのプロフェッサーも、いったい渋谷の何処に店舗投資すべきか読みかねる。JRや東急からパルコや西武百貨店までバラバラな動きでは街の活性化も遅々として進まない。何だか今の日本の縮図みたいですネ。
 2011/06/22 09:14  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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