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ユニクロは良いお手本
 様々な店頭を見歩いても、きちんと組まれた棚割りMDを見かける事は極めて稀です。「棚割りMD」とは、単品企画あるいは定型ルック企画をカラーやサイズ、ディティールや柄で展開して補給を前提にラックに棚割り配置したもので、通常は「元番地」に置かれます。そこから週毎か二週毎に特定の色組を抜き出してコーディネイト訴求するのが「出前」なのです。この元番地と出前のVMD体系が確立されたのは80年代の米国だと思いますが、当時はギャップ系のみならずリミテッド系でもよく見られました。とりわけリミテッドの色別多重露出出前展開は圧巻でしたよ。
 単品企画を長射程で開発して補給展開するベーシックSPAやファクトリーダイレクトSPAには最適なVMD手法ですが、近年はファストなODM調達に依存するバイイングSPAが主流になり、補給を前提にきちんと組まれた棚割りMDはユニクロや量販店の戦略PBの一部にしか見られなくなりました。中でもユニクロは大半の企画をきちんと棚割りを組んで展開しており、色配列のセンスこそ首を傾げたくなるものの、色やサイズの配置が解り易く棚割りされています。
 かつてのユニクロはほとんど元番地とセールワゴンだけでしたが、グローバル展開に乗り出してからはギャップ社流の出前を積極的に活用するようになり、大型の旗艦店では大規模に展開されています。ギャップ社に較べればまだ出前の展開パターンは未確立で粗雑さを否めませんが、元番地の棚割りを学ぶには良いお手本だと思います。基本を忘れてファストに流れるカジュアルチェーンが多い中、やはりユニクロはベーシックSPAのひとつの完成形として評価されるべきでしょう。
 2011/06/20 09:11  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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