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SPAとブランドショップの境
 SPAとは『自社企画オリジナルブランドを製販一貫の効率的なビジネスモデルでお手頃に提供する事業形態』と定義されるが、ODM業者の企画を仕入れて回すフォーエバー21や国内大手カジュアルチェーンは明らかに自社企画とは言えないし、自社企画を直営店で売るブランドビジネスをSPAに括るのもどうかと思う。ましてや、ODMで調達原価率が30%を切るようでは『効率的なビジネスモデル』とも『お手頃に』とも言い難い。何か現実に即した新しい区分けが必要なのではないか。
 企画・開発手法には自社企画・自社開発型、自社企画・他社開発型(OEM依存)、他社企画・他社開発型(ODM依存)があるが、何処で線引きしてSPAか否かを問うのは現実的ではない。むしろオリジナル企画をMDテクニックで水増ししないで原液のまま提供するものをブランドビジネス、オリジナル企画をディティールやサイズ、カラーや柄などで水増ししてMD展開するものをSPAと仕切るのが現実的と思われる。カルピスとカルピスウォーターの違いと言えば分かり易いのではないか。
 この区分けで見ると、なるほどユニクロやGAP、アバクロやZARAは確かにMD展開されているし、ブランドビジネスの直営店では露骨なMD展開はあまり見られない。国内カジュアルチェーンの多くは部分的なMD展開に留まって類似した単品ODM企画を追っかけているに過ぎず、SPAらしい構造的なMD展開は滅多に見られない。これを発展途上と見るかローカル的進化と見るかは意見の分かれるところであろう。どちらにせよ、日本のSPAが岐路に立っている事には変わりない。
 2011/06/17 09:06  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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