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現実的に対処すべき
 関東以西は27日から梅雨入りして雨続きの鬱陶しい日々だが、今年はなにもかもが異例の流れで、売場の在庫運用も異例の対応をせざるを得ない。
 まず三月後半の春物ピークが震災と交通混乱で飛んでしまい、4月は気温の低さと春物在庫の山があいまって2〜3週ずれで春物実需が盛り上がったものの値崩れで利幅は薄く、GWこそ初夏物の山があったものの、震災直後の悲観的見通しと春物在庫の積み上がりでGW以降の夏物投入が極端に圧迫され、GW明け以降は残品ばかりで売場の鮮度を失って失速する店舗が目立っている。
 こんな状況ではセールを早めるしかなく、既に五月雨式にプレセールが始まっているが、バーゲン解禁を二週早めたルミネを除けば前年踏襲に固執する商業施設が大半なのは理解に苦しむ。テナントの在庫状況を適確に掴んでいればバーゲンを前倒すしかないのは明白で、ルミネ以外のデベが前倒しを躊躇している理由が解らない。夏バーゲンの早期化がプロパー販売期間を短縮するという批判は一般論としては理解するが、メンズのクールビズ関連とセレクトショップの輸入品を除けば夏物投入が異例に薄いという今年の異常事態に対応するにはバーゲン前倒しを躊躇すべきではない。むしろバーゲン一巡後の長い夏に対応する晩夏商品を如何に構築するかが問われており、米国市場のBack to schoolシーズンのような新たなライフスタイル営業期を創造すべきと思われる。長期的に見ても夏バーゲンの早期化は止め難い潮流で、この機会に抜本的に頭を切り替えた方が良いのではないか。
 夏バーゲン前倒しの是非を論ずるより、異常事態の今年は現実的に対処すべきで、前倒した施設とそうしなかった施設で明暗が開くのは避けられないだろう。来年以降どうすべきかは、また別の問題と考えるべきだ。
 2011/05/30 09:57  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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