« 前へ | Main | 次へ »
バーゲン後はどうするの?
 ルミネが節電対策を主な理由として例年より半月も前倒して6月16日から夏のバーゲンを開始すると発表してから、ルミネとテナントが共通するファッションビルや駅ビルがバーゲン解禁日を巡って動揺しているそうだ。
 テナント側としては全国同時解禁が原則だからルミネと同時開始するしかないと考えるところが多いが、ルミネと共通しないテナントはプロパー販売期間の短縮を嫌って例年並みを主張するところもあり、デベとしては難しい選択を迫られている。妥協の産物なのか、一週遅れでバーゲン入りするファッシビルや駅ビルが多いようだ(顧客年齢層が高い商業施設や百貨店は例年通り)。しかし、ルミネが16日から解禁する以上、遅れて解禁すればテナントの用意する在庫もお客様もルミネに流れ、後発施設のバーゲンは盛り上がりを欠く恐れがある。
 ルミネとテナントが最も共通するのはウェブモールのゾゾタウンだが、今の所は6月末の解禁と聞く。しかし、お客様が共通する以上、テナントはルミネと同時に値下げせざるを得ないから、6月16日から実質バーゲンに突入してしまうだろう。実店舗とウェブが密接にクロスする今日、考えさせられる問題だ。
 ファッションビル/駅ビルのバーゲン解禁は実質、ルミネと同期せざるを得ないと見られるが、問題はバーゲンが前倒された後の長い空白期間だ。7月も第二週に入ればバーゲンの人出も一巡して目星しいバーゲン在庫も底を尽き、8月末になって初秋物が動き出すまで売るものが無くなってしまう。クールビズの機能商品が期待されるメンズ(5月の都内百貨店では既にメンズが5ポイント以上レディスをリードしている)はともかくレディスは晩夏企画しか弾がなく、ほぼ6週間の空白が避けられない。
 最低保証付き歩合家賃が常識となった今日では開店休業と割り切る訳にも行かず、テナントは最低保証家賃を払うために在庫を投入せざるを得ない。セールを引っ張る下代商品(値引きしても儲かる)を大量に手当するテナントもあるようだが、本命はやはり晩夏の値頃企画。例年にはなかった長期間の晩夏シーズンを支える企画を絞り出す知恵較べになりそうだ。
 2011/05/26 09:07  この記事のURL  /  コメント(0)

コメントする
名前:
Email:
URL:
クッキーに保存
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク


コメント


« 前へ | Main | 次へ »


ブログ内検索
Web 検索
プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

リンク集
更新順ブログ一覧
最新記事

http://apalog.com/kojima/index1_0.rdf
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパレル携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード
月別アーカイブ