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ユニクロ帝国の光と影
ユニクロ帝国の光と影」なる新刊書が売れているとかで、早速購入して読んでみた。アマゾンの物流センターにアルバイトとして潜り込んで本を書いた横田増生さんというルポライターが書いた内幕ものだが、実に本質に肉薄している。ビジネスモデルがどうのマーケティングがどうのという検証はともかく、元ユニクロの店長とかバイトとかの本音をインタビューで引き出し、果ては中国の協力工場を探し出して従業員に突撃インタビューを敢行するなど、働く側からのリアリティ追求は凄い。インディテックス社に乗り込んでのユニクロとのビジネスモデル比較も本質を突いている。
 SPAの研究者から見れば新しい事実がそれほどある訳ではないが、柳井正と役員たちの確執、ユニクロという組織の軍隊的官僚的体質は私の想像通りだったし、店長達の過重労働が外食チェーンと大差ないという実情もシリアスに伝わって来た。なにより、柳井正は人間としてどうなのかという素人目線はあまりに実直で、柳井さんが可哀想に思えたほど。
 ユニクロにせよH&MにせよC社にせよ、底辺の労働者たる横田さんの目線にかかれば、労働者を搾取し顧客を欺く怪しげなビジネスモデルでしかないのだろう。顧客を欺く事なく労働者を搾取する事なく良品を低価格で提供する真摯な商法など、もはや麻布台の幻でしかなくなったのかも知れない。
 2011/04/25 09:11  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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