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売上回復も傷は深い
 昨夜の『販売情報交換会』では震災後の各社の対応と売上の回復が話題になった。駅ビル/ファッションビルのレディス売上は3月末から前年ペースに回復して4月に入っては二桁増という店も見られるが、ミセス比率の高い百貨店婦人服は未だ回復し切れないでいる。全館売上もまだ8掛け〜9掛けというストアもある。回復著しい駅ビル系にしても、震災直後の買い控え分が4月にズレ込んだだけで、3月4月計で前年並みというのが実情。加えて、4月売上の中身は3月から持ち越した春物在庫の値引き処分が少なからず含まれるから、収益の圧迫は避けられないようだ。
 3月に売れるべき在庫が4月にズレ込んで4月の投入枠を圧迫し、在庫処理を急いでセールが散発的に前倒され、GW前にようやく夏物を投入するも晩夏物に目が流れて値崩れは早い。という悲観的なシナリオが想起される。ほぼ半月間だったとは言え、春〜初夏〜夏という商品展開の流れが一度塞き止められると在庫運用のシナリオは元には戻せない。極端な地域間在庫移動を断行するか、マークダウン処理と並行するシーズン強制シフトを仕組むしか手は無いだろう。結局はロジスティクスと在庫運用が対策の要だったのではないか。業界の受けた傷は見た目より深く、今後の消費マインド変化を考えれば、シーズン展開や業務プロセスを抜本から見直す必要が生じるかも知れない。
 2011/04/22 10:28  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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