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イオンがパルコを買う?
 イオンがパルコ株を取得して業務提携を目論んでいるとの報道に正直、驚いた。郊外中心に展開して来たイオングループとしてはパルコの都心部の営業基盤や運営ノウハウを評価し、グループのフォーラスやビブレを強化出来ると考えているようだが、筆頭株主の森トラストと主導権を争ってまでパルコに入れ込むメリットがあるとは到底思えない。
 パルコの盛りは70〜80年代であり、90年代以降、セゾングループの陰りとともに時代に遅れるようになり、97年の宇都宮店以降は店舗の新設も絶えて売上も急落。2001年のセゾングループ解体の後、森トラストグループが筆頭株主となって財務体質を改善し、07年以降は静岡、浦和、仙台と店舗を新設して積極策に転じたが、いずれも大苦戦して短期でのリモデルを強いられ、時代感覚の喪失を痛感させた。過去のテナント群を化石のように重ねて迷宮的ゾーニングを引き摺るパルコは今日のマーケットから乖離しており、次々と旬のテナントを開発しデベの枠を超えてマーチャンダイジングや店舗運営までリードするルミネとは隔世の感がある。はっきり過去の企業であり、今日に通用する構成手法や運営手法があるとは思えない。
 そんなパルコに大枚を投資しようとする経営判断はいったい、何処から出て来るのだろうか。蓼食う虫も好き好きとは言え、株主資本を浪費する経営行動に警鐘を鳴らしたい。
 2011/02/22 12:00  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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