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百貨店のSC化は進化か退化か
 私のブログに商業施設開発に関わる方からコメントの投稿があって、最近の百貨店のSC化と低価格テナント導入を嘆いておられたが、私も同感である。百貨店がテナントと業務が重複する人員を圧縮してコストを抑制し、駅ビル並みの低歩率で人気ブランドを導入する事自体は時代の要請に適った事だと思うが、それは百貨店がSC化駅ビル化する事と同義で良いはずがない。
 百貨店が無駄なコストを削減して法外な歩率が招く割高な価格を是正して行くなら歓迎したいが、駅ビル並み低歩率での導入は駅ビルブランドや低価格SPAに限られており、百貨店ブランドの価格合理性回復にはまったく繋がっていない。これでは百貨店のSC化駅ビル化であって百貨店の進化とは言えないのではないか。大丸と松坂屋の「うふふガールズ」を見ても、百貨店的規制も色濃く残っているし、ブランドの選定や配置の目利きもルミネなどと較べれば素人の域を出ないし、営業指導や営業催事運用の水準など較べようもない。進化と言うより安易な時流対応という感を否めないのだ。ましてや家電量販店や量販ファストファッションの導入など、雑居ビル化としか言いようが無い。
 目を復活著しい米国のデパートメントストアに移せば、JCペニーはリズ・クレイボーンやラルフローレンと組んで著名ブランドを次々とPB化しているし、コールズも手頃NBの売れ筋品番訴求に加えてブリトニー・スピアーズの「キャンディーズ」などセレブと提携した独占ブランドを展開し、それぞれ顧客を引きつけている。デパートメントストアとして独自の商品展開で活路を切り開いていると評価出来よう。それに較べれば、日本の百貨店の雑居ビル化は自らの商品展開を放棄した不動産屋化と揶揄されても仕方在るまい。10年というレンジで見れば、独自の商品展開も提供方法の革新もない百貨店のSC化は退化でしかないのでは・・・・・ 
 2010/11/26 09:04  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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