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新ブランドの開発傾向
 過去一年間にデビューした新ブランド140(レディス111/メンズ47/カップルの重複が18)の傾向を見た。カテゴリー別に見ると、レディスではワーキングガールが突出し、セレクトショップ、インティメイト、セクシーガール、SC展開ストアと続き、トランスキャリアやミッシー、ミセス向けの開発は限られた。メンズでもヤングアダルト、セレクトショップが突出し、SC展開ストアとヤングが続き、コンテンポラリーやアダルト向けの開発はごく限られた。
 当社のブランドツリーに基づいてもっと詳細に見ると、レディスではルームウェア(ウフドゥー、マーシー、シークレットキャンディなど)とインティメイト複合(ビアンチェリ・チュチュ、ロック・ユア・ハーツなど)、自社ブランド軸編集ストア(ソアリーク、ファビュラス・クローゼットなど)が突出。セレクト系ディフュージョンストア(フリーズマート、AGバイ・アクアガールなど)やクロージング・パーツ(シー・ラブズ・スーツ、ブリリアントステージ)も特筆されよう。テイストではグラマラスモードキャラクター(エモダ、ギムレット、ロイヤルパーティ・ミューズなど)が目立ったに留まり、他にパワーウェイブは見当たらない。メンズはもっと不作で、ヤングアダルトのワル系ワークカジュアル(ブラック・フレイム、スランジーなど)とお兄系モードカジュアル(ナインチェインズ、ディスレヴなど)、セレクトショップのデザイナー編集(ランド・オブ・トゥモロー、ヴァルヴィート81など)にわずかに開発の集中が見られたに留まる。
 総じて先行ヒットブランドの類似した後追い(特にルームウェア)、既存ブランドや新規ブランド軸の編集、既存人気ブランドのディフュージョンなど手軽な開発が多く、新鮮なコンセプトや意欲的な開発姿勢を感じさせるブランド、新たなマーケットを開くブランドはごく限られた(グラマラスモードのエモダやギムレットもファストモードの後追いを出るものではない)。そんな中で光ったのが、オンワード樫山のアダルト向けワンマイル・ライフスタイル・キャラクター「ウッドランドクラブ」だった。来春からスタートする「ザ・パーラー」はそのレディス版(30〜40代狙いとやや若い)なのだろうか。どちらもライフスタイル軸での垂直統合開発という点が注目で、ODM/OEMや編集に依存する手軽な開発とは一線を画している。セレクト編集という手法は継続されるにしても、ライフスタイル軸と垂直統合開発、それにグローバル展開がこれからのブランド開発のキーポイントになると思われる。
 2010/10/26 09:15  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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