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マーケットの風向きが変わった
 百貨店ブランドからSPAブランドまで秋物展示会が一巡し、晩夏の打ち出しが出揃ってみて、マーケットの変質をつくづく実感しています。昨秋物から今春物まで席巻したモードシフトがマーケットに飽きられ、より等身大のライフスタイル感覚が強まっているのです。創り込んだシルエットやオーバーなディティール、小奇麗すぎる面が疎ましく思われ、ソフトコンシャスで自然なシルエット、控えたディティール、ナチュラルな面が心地よいという方向にマーケットは向きを変えたようです。
 アラサーを狙って開発された新ブランドの多くがオーバートレンド・オーバーディティールで苦戦し、モードトレンド系ラグジュアリーブランドの人気が低迷する一方、ナチュラルなライフスタイル感の強い本音服SPAの伸びが目立ちます。後者を代表するのがヤング〜アラサーのナチュラル・レイヤード系、セクシーガールのネオ・ロコ系〜アラサーのサーフ・カップル系、ニューミセス〜ママ子のナチュラル・ライフスタイル系などで、価格もお手頃です。モード・コンシャスなアラサーがトレンドリーダーという認識は現実のマーケットと乖離しているのではないでしょうか。
 毎月、店頭の品揃えを目前のマーケットに合わせて再編集していると、風向きの変化を刻々と感じます。同時期の先物展示会を見ていると、認識のズレは否めません。モードトレンドの先取りとマーケットの実感反映のバランスが崩れているのではないでしょうか。それとも、開発の射程距離が伸び切ってマーケットとの時差が肥大しているのでしょうか。トレンド7に対して季節感3といったブランドが苦戦する一方、トレンド3に対して季節感7といったSPAが伸びているというのが実感です。
 2007/06/25 10:15  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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