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三越銀座店は松屋銀座本店を抜けるか
 11日に増床開店した三越銀座店は初日に18万人が来店して7億円を売り上げたと発表されているが、事前の外商売上などを除いた正味当日売上は3.5億円に留まったと聞く。プレスプレビューで見た売場構成からこれは売れそうもないと失望したが、開店初日の正味売上がそんなに低かったとなれば630億円という初年度売上目標には到底届きそうもない。
 三越銀座店は昨年、2万4000平米で428億円を売り上げたが、1.5倍の3万6000平米に増床して何処まで売上を伸ばせるのだろうか。フロア構成やブランド集積密度などから私が推計した初年度売上は570〜580億円。昨年、3万2000平米で563億円を売り上げた松屋銀座本店は三越の改装工事中は顧客が流れて2月以降、売上が前年を超えているし、開店後も相乗効果で好調ぶりが加速しているから、三越銀座店の増床初年度にあたる10年9月〜11年8月の年間売上は580億円を超えると推計される。となれば、増床した三越銀座店が松屋銀座本店を抜いて地域一番店となれるかは極めて微妙だ。よほどのてこ入れをしない限り、松屋銀座本店の後塵を拝する事になるのではないか。
 増床した三越銀座店が30〜40代のコンテンポラリー層中心にOL層まで狙って編集志向が強いに対し、松屋銀座本店は50〜60代ミセス層中心に40代のコンテンポラリー層まで狙ってブランド軸と催事訴求を鮮明にしている。三越銀座店が有楽町商圏と客層が重なるの対し、松屋銀座本店は本来の銀座広域商圏客を確実に押さえる布陣に徹している。七〜四丁目の量販化、有楽町の新宿化という銀座商圏の変質が進む中、この勝負は松屋銀座本店の判定勝ちという結果になりそうだ。
 2010/09/27 08:59  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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