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セレクトはトロい!!
 セレクトショップというと斬新な商品が揃っているというイメージがあるが、実態はかなり異なる。前月のSPAC月例会のアンケートによれば大手セレクトショップの商品回転は3回転未満で、イメージのコアとなる欧米インポート商品は2回転未満に留まっており、斬新さを期待できる状況とは言い難い。ブランドショップがスパイス程度に入れているインポート商品もすべて2回転未満で、インポート商品が鮮度の足を引っ張っている実態が明らかになった。
 インポート商品が2回転未満に留まっているのは欧米ブランドが年2回のコレクション制をとっているためで、コレクションからのセレクトではどうやっても2回転を超えられない。その壁を破るのが欧米ブランド(ファクトリー系)への期中別注だが、近年はユーロ高もあってかつてほど行われていないのが実情だ。90年代にはセレクトショップの魅力の一角を支えていた部分だけに、復活が望まれる。
 欧米からのインポート商品でもソンチェなどの現金問屋街やマートでの当用買いは別で、それだけ取れば4回転以上も可能。ただ、それらの商品では斬新さや格感が出せないから、どうしてもブランド物のコレクション買い付けが主流になってしまう。結果、インポート商品の回転はトロくなり、それをコアとしたセレクトショップの商品回転もトロくなる訳だ。
 もちろん、インポート商品をコアに国内ブランド買い付け商品やオリジナルのOEM商品が加わってセレクトショップの品揃えが構成されるのだが、国内ブランド買い付けもせいぜい年4回、自由な調達サイクルが組めるはずのオリジナルOEM商品もネタが年2回ゆえに精々年4回というのが実態。結果、セレクトショップの商品回転は3回転未満に留まってしまう訳だ。これでは斬新という状況にはほど遠い。
 最近のセレクトショップ人気は実態と懸け離れたブランド神話に後発顧客が踊っているようで、シーズンの立ち上げはインポート商品のデリバリーが遅れてスカスカな事が多いし、ピークでは値入れを取り過ぎた割高なOEM商品が氾濫してチープ感が漂う。いったい何処が斬新なのか、何が魅力なのか、玄人目には理解し難い。過去のブランド神話で食っているとしか思えないのが実態だ。このままではやがて一気に潮が引く事になるのでは。
 2007/06/04 10:13  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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