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銀座三越の増床リモデルはアジアを向いているの?
 三越伊勢丹ホールディングスが9月11日に新館を加えて増床開店する銀座三越の概要を発表しました。増床によって売場面積が5割増の3万6000平米となり、初年度売上目標は630億円と現在の地域一番店である松屋銀座本店の560億円を抜く見通しだそうです。プレスリリースを見る限り、公道で分断される1〜2Fを除いては旧館新館を一体化したフロアとなるようで、スケール感も期待されます。
 客層やカテゴリーを軸にブランドの枠を超えて編集する伊勢丹流のMD構成は想像通りでしたが、化粧品/アクセサリーをB1Fに配置したのは意外でしたネ(食品はB2〜3F)。フロア毎の編集軸と組み込まれる主要ブランドが公表されていないのでイメージは今ひとつ掴めませんが、最近の伊勢丹本店に見られるような構成になるのでしょう。ロンドンのセルフリッジなどにも通ずる今風の手法だとは思うのですが、編集に隠れてブランドの顔が見えないとアジアからの観光客は買い難いかも知れません。サービス体制ではアジア観光客対応を重視しているようですが、売場構成はやはり東京商圏を向いているのでしょう。
 実は伊勢丹と合併する前に銀座三越のグローバル対応リモデルを企画したことがあるのですが、各フロアの中央はセレクトショップと組んだ編集売場にする一方、壁面側はすべてブリッジブランドのショップを配置して、東京対応とアジア対応の両面を睨んだ構成にした事が思い出されます。東京商圏はせいぜい2000万人ですが、アジア商圏は富裕層だけ見ても億を超える広がりが期待されます。銀座四丁目の角に位置して売上の極大化を狙うなら、アジアの富裕層にフォーカスを合わせたブランド揃えとブランドの顔が見える編集が必要なのではありませんか・・・・・
 2010/07/26 09:01  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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