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東京ファッションはつまんない
 毎月、定点観測で109やルミネ、渋谷や銀座のデパートを巡回しても、QRで同質化して変わり映えしない店頭ばかりで、オオッと目を惹く打ち出しもなく、つまんないたらありゃしない。OEM臭(死臭と言ってもよいのでは)が充満する百貨店のOLゾーンは死んだふりも同然で、109さえ外資ファストSPAや駅ビル系ブランドの後追いに終始して生彩を失っています。いい加減にOEMや売れ筋追いのQRといった小技に終始するのは止めにして、リスクを張った斬新なオリジナルを競って欲しいものです。
 街を歩いても幼稚園児的なスイート系や貧乏臭いナチュラルレイヤード系ばかりで、オオッと振り返るような洗練された若い娘にはとんとお目にかかりません(何故かオバサンには時々、凄く洗練された人を見るが)。シンガポールなら逮捕されかねないような露出過剰なギャルも滅多に見なくなったし(渋谷に‘街の水着’姿が氾濫した往時が偲ばれます)、等身大感覚が蔓延してだるい格好ばかりが氾濫しています。ファッションに夢を追って斬新や洗練を競うという気迫が若い人から消え去って久しく(原宿交差点をうろつく田舎臭い歌舞伎者など論外!)、東京の街はホントにつまんなくなってしまいました。
 僕らの若い頃(70〜80年代)には目一杯お洒落した若い娘がストリートにもディスコにも溢れ、日に何度もオオッと振り返ったものです。70年代初期の3Mブーム当時(ロンゲットのアウターに超ミニのスタイルが氾濫した)や80年代末期のボディコンブームの頃(ワンレン・ボディコン・Tバックがお約束でした)など、目移りして首が痛くなったほどでしたよ。発展途上だったのかも知れませんが、若い娘にお洒落を競うという気迫が充満していたのは間違いありません。そんな熱気に満ちた時代に較べれば、今の東京は気が抜けてるというかお洒落に夢が無くなったというか、酷く退化してしまったように見えます。最期の希望の星だった109もあっけなく黒船ファストSPAに押し潰されてしまい、東京はホントにつまんない街になってしまいました。
 経済が衰退して貧乏な人が増え、若者にも社会に活力が無くなり、不安ばかりで将来に夢が持てなくなったという社会情況もともかく、ファッション業界が小技に終始して退化してしまい、斬新な提案力を失ってしまった事も大きな要因と思われます。OEMやQRといった小技を捨て、もう一度、正面からファッションの夢を提案しましょうよ!
 2010/05/21 09:08  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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