« 前へ | Main | 次へ »
小技を捨ててブランドの本道に回帰せよ!
 今日は午後から『在庫強制回転・再編集運用VMDゼミ』、夕刻からは月例の『販売データ交換会』を開催します。業界に蔓延する幼稚園児のお遊技のようなVMDとはまったく一線を画する、ロジスティクスと連係して組織的に運用する、グローバルに通用する‘大人のVMD’を体系的に教えるゼミなのですが、業界の認識は定員がようやく埋まるぐらいのもので、満員でお断りするところまではなかなか行きませんネ。これではグローバルに進化するアジアの業界に置いて行かれそうです。
 QRにせよVMDにせよ、日本人は器用な小技を労してブランディングやロジスティクスの本道を見失う傾向が著しく、本道を真直ぐに追求する欧米やアジアとは異次元の隘路に陥っているように思えます。90年代以降のQRとOEMを軸としたMD依存のビジネスモデルなど、実は進化ではなくガラパゴス的隘路だったのではないでしょうか。
 小技を労してブランドの本質を希薄化させる今日のアパレル業界は出口のない末期的な壁にあたっており、リーマンショック以降の販売不振も実はその欠陥が露呈したものだったのではないかと疑われます。生産現場が遠くアジア諸国に移って商品企画・開発が生産技術と乖離し、店頭対応の小技だけが一人歩きする業界の現状では、グローバルな競争にはとても耐えられません。
 萎縮する国内市場に見切りを付けてアジア市場を拡大せんとする動きが過熱していますが、今の日本ブランドはコンセプチュアルな韓流SPAはもちろん、欧米ブランドの生産受託でノウハウを獲得した地場のファクトリーブランドにも見劣りがするのが現実で、アジア市場で勝ち残れるとは到底、思えません。QRやOEMといった器用な小技を捨て、生産技術に直結した商品開発と本道のブランディングに回帰しない限り、アジア市場獲得はおろか、日本市場でも衰退を止められませんよ!
 2010/04/22 09:26  この記事のURL  /  コメント(0)

コメントする
名前:
Email:
URL:
クッキーに保存
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク


コメント


« 前へ | Main | 次へ »


ブログ内検索
Web 検索
プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

リンク集
更新順ブログ一覧
最新記事

http://apalog.com/kojima/index1_0.rdf
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパレル携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード
月別アーカイブ