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孝行娘まで売り飛ばす不埒な親!
 新聞報道に拠れば、レナウンは婦人服子会社のレリアンを来年1月、伊藤忠商事に売却するとか。議決権ベースで52.76%の株式を87億6400万円で売却し、借金の返済に当てるそうです。かつての高収益性は見る影も無くなったとは言え、レナウンの連結売上高1560億円の3分の1以上を売り上げる孝行娘(ちょっと薹が立ってますが)まで売り飛ばして食い繋ごうとは、親の風上にも置けない不埒ものですネ。
 レリアンは国内に比類のないプレタSPAとして80年代に高収益体質を確立し、90年代半ばには婦人服専門店の売上首位に立って業界の注目を集めました。メーカータイアップ型のODM調達と高質な販売組織のコストに押し上げられた法外価格で近年は低迷していますが、ちょっと手を加えれば新たな成長も期待出来るレナウン最後の‘お宝’だっただけに、「孝行娘まで売り飛ばすのか」という思いは否めません。
 レリアンのビジネスモデルは数年前まで急成長していた米国ミセスSPAチコス社のそれに極めて近く、イージークロージングやコンフォートナチュラルなど最近のミセスの等身大ウェアリングに乗せ替えてMD展開をスピードアップし、コストを抑制して出店チャネルをSCや駅ビルにシフトすればすれば、再成長に転じる可能性が高いと思います。ビジネスモデルの骨格だけ見れば、‘ミセスプレタ版のポイント’と言ってもよいでしょう。
 それにしても、原宿本社売却、五反田本社売却、大阪新町ビル売却、アクアスキュータム売却、そしてレリアン売却と、レナウンの蓑虫生活は何時まで続くのでしょう。もう売り飛ばす資産も底を尽いたのでは!
 2009/12/28 09:28  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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