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オンワードの婦人服展は踏ん張っていましたよ!
 来春物の展示会シーズンが始まって毎日のように何処かの展示会を覗いていますが、展示サンプルから各社の物づくり体制が透けて見えます。自社企画とは言え商社お任せの生産仕様が見え見えで、中には流通素材・商社標準仕様のOEMとしか思えない代物まで混じる展示会が増える中、オンワード樫山の婦人服展は自社で生産仕様まで詰め切る真摯な姿勢に好感が持てました。低迷が続く百貨店市場ですが、法外な歩率負担下で価格を下げながらも品質と仕様にこだわる樫山の心意気は御立派と言うべきでしょう。コンサバな顧客ニーズから大きくは出られないNBやアプルーバルに縛られるライセンスブランドを多数抱えながら、どのブランドもそれぞれの枠内で巧くトレンドを取り入れてベストを尽していましたネ。これで百貨店の歩率さえ10ポイントも下がれば、もっと手頃価格で品質も高まり、顧客も評価してくれるのでは・・・・JAL的労働貴族支配下で自腹も切らない百貨店は樫山の爪の垢でも煎じて飲むべきでしょう。
 機動性と固定費圧縮を志向すればOEM/ODMに流れるのはやむを得ないにしても、同質化と値崩れは避けられません。昨今のアパレル業界や家電業界の激しい値崩れはOEM化の弊害という一面も指摘されます。小売系SPAでもあるまいに、メーカーという旗を上げている企業が商社依存に流れて工場から遠ざかるのは如何なものでしょうか。手間暇かかっても夜討ち朝駆けになっても機械油に塗れても、自ら生産仕様を詰め切って自分の味を出してこそのメーカーではありませんか。目先のコストに囚われファブレス化して凋落するSONY(ついに液晶TVまでOEMに切り替えた)と生産現場を死守するシャープやサムソンの明暗を見て下さい。メーカーが生産現場から離れたらお終いですよ。
 2009/11/27 09:10  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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