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コレクションMDから月度展開MDを組む
 先週はロンドンと東京でふたつの欧州ブランドの日本展開MD組み立てに関わりましたが、どちらもオリジナルMDは季節感を欠いており、月度に切り替えて行く日本展開MDに組み換えるのは難渋しました。どちらのコレクションもパリで組まれているのですが、シーンテーマやスタイリングテーマがほぼ季節に関係なく並行展開されていくパターンで、カラーパレットも並行してしまいます。どっと投入して売り減らしていくわけで、在庫は半期で一回転しかしません。欧州式のコレクションMDとはそのようなもののようで、季節感を訴求して半期で3回転以上を回す日本式のMDとは隔世の感があります。
 パリやロンドンに季節がないかと言うと、「日が短くなるとピノの新酒が出回り・・・・」「プラタナスの落ち葉がペーブメントに・・・・」「寒さが身に凍みるようになるとジビエが恋しくなる・・・・」などと言いますから決してそんな事はないのですが、秋がごく短く冬が長いのは事実でしょう。店頭のデリバリーを見ても、機動的なSPAやごく一部のラグジュアリーブランドを除いては、バカンス明けにようやく秋物が入り始めたと思うと9月第2週にはウールコートまでが並ぶという忙しなさで、短い秋の後は9月後半から長い冬展開になり、11月末になってようやくクリスマス休暇向けのホリデイやクルーズが投入されるという変化しかありません。長い冬+半秋/半ホリデイの計2期展開がせいぜいという印象です。リテイル系SPAや一部のラグジュアリーブランドではホリデイの投入がもっと早く、毎月のウインド打ち出しにも変化が見られますが、MD総体が月度展開されるというのは極めて例外的なようです。
 鮮度と変化を訴求して在庫の回転を上げるには月度MDが不可欠で、テーマとカラーパレットが月度に切り替わって見えるよう、かつ月度にスタイリングが決まってキーアイテムの奥行きが出るよう、四苦八苦しながら組み直しました。実際の売場展開でも前月のアクセントカラーを抜き上げたり色回ししたりし、パキっとした切り替えが成り立つよう在庫運用すべきでしょう。
 
 2007/01/29 10:24  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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