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アバクロは売れるの?
 最期の大物外資SPA“アバクロ”の上陸が12月15日に迫って、業界では「売れるの売れないの?」「ブームになるのならないの?」と勝手な推測が盛り上がっているようですが、長年の“アバクロ”ファンたる私の見解はちょっと冷ややか。その理由は以下の4点です。
 1)“アバクロ”ブームは米国でも欧米コレクションシーンでも、かなり以前に終わっている。ティーンズまで店頭に殺到したのは90年代末期の頃だったし、DスクエアードやD&Gに強烈な影響を与えたのはもう4〜5年も前だったのでは・・・
 2)ファストファッションや低価格SPAが全盛の御時世、高価格で変化も乏しい“アバクロ”が大きなブームになるとは思えない。価格戦略は蓋を開けてみないと解らないが、米国での“GAP”との価格差がそのままになるとすればジャージのパーカで10000円前後、加工ジーンズで13000〜15000円くらいになってしまう。
 3)団塊ジュニア以下の世代は細身志向と草食志向が強く、かつての強烈なバンカラスタイルからはかなり細くなったとは言え、“アバクロ”のWASPな肉食系ムキムキスタイルが広範に受け入れられるとは思えない。“GAP”並みの手頃価格でお兄な緩細シルエットの“ホリスター”なら人気沸騰するかも知れませんが。
 4)“アバクロ”は加工や着崩しにこだわった典型的なアナログ商品であり、デジタルに感性圧縮された団塊ジュニア以下の世代に広く受け入れられるとは思えない。恐らくは熱心なファン層には嬉々として迎えられるにしても、H&Mのような多店化にはほど遠いのではないか。
 これはおまけですが、私が個人的に愛顧するブランドはニッチに過ぎてメジャーな人気になりにくく、“アバクロ”もその例に漏れないのでは・・・・とまれ、私個人はオープンしたら買い捲るつもりです。
 2009/11/17 09:11  この記事のURL  /  コメント(0)

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プロフィール

小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。

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