« 前へ | Main | 次へ »
安いが勝ち
 グローバルSPA各社の直近業績を見ると‘安いが勝ち’という情況だ。一番高価なインディテックス社(主力は“ZARA”)の09年第一四半期は5.4%の増収(恐らく既存店は5%以上の減少)に留まって15.3%の減益に終わり、H&M社の09年上期は大量出店によって20.5%の増収ながら既存店は3%の減少と減速しているが、フォーエバー21社の09年1月期は33.5%の増収で今期は35%以上の増収が確実視されている。
 日本での展開を見ても、“ZARA”が11年かけて40店舗を布陣しても年商250億円程度に留まっているのに対し、H&Mは進出わずか1年で年商120億円(銀座、原宿)を確保し来期は出店を加速して年商400億円以上になる勢いで、フォーエバー21はたった1店舗で年商230億円以上を稼ぎ出しそう。この大差はファストファッションの必勝条件は‘絶対的な安さと鮮度’である事を如実に示している。ファスト消費に流れるデジタル世代は品質や完成度には感心が低く、‘安い速い可愛い’が至上の要求なのだ。そう割り切った者が勝者となり、品質や完成度にこだわって価格や鮮度が中途半端になる者は競争から落伍して行く、そんな構図が見えて来る。
 09年1月期では10.3%の増収となったインディテックス社が1兆4260億円と、7.8%の減収となったギャップ社の1兆3800億円を抜いて世界一のSPAの座を獲得したが、今の伸び率の差が続けば2〜3年のうちにH&M社がインディテックス社を抜いて世界一になるのは確実。今8月期は16.3%増収の6820億円を見込み来期は買収も含めて年商1兆円を豪語するファーストリテイリング社とてH&M社はかなり遠く、H&M社の独走時代が続きそう。‘安いが勝ち’と胆に命ずるしかありませんネ!
 2009/08/27 10:05  この記事のURL  /  コメント(0)

コメントする
名前:
Email:
URL:
クッキーに保存
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク


コメント


« 前へ | Main | 次へ »


ブログ内検索
Web 検索
プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

リンク集
更新順ブログ一覧
最新記事

http://apalog.com/kojima/index1_0.rdf
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパレル携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード
月別アーカイブ