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ケータイ世代が販売手法を変える
 26日付け日本経済新聞朝刊の‘通販売上がコンビニと百貨店を抜いた’という記事の中で編集委員の石鍋仁美氏が『各時代の主役を務めた小売業には二つの共通点がある。ひとつはワンストップショッピングであり、ひとつは消費の現場が消費者の居場所に歩み寄ってきたことだ』と指摘しておられましたが、私もまったく同感です。消費の場はコンビニで半径500mに近付き、パソコンで部屋のデスクに乗り、ケータイで手の平に乗った訳です。わざわざ電車に乗ったり駐車場で入り待ちした挙げ句に人混みに揉まれ法外な価格の商品を買わねばならない百貨店など、もう4世代は前の太古の化石以外の何ものでもなく、絶滅を待つ茹で蛙でしかありません。排気ガスを撒き散らす内燃機関自動車が化石になるのも、もう時間の問題でしょう。
 それにしても恐るべきはケータイ世代のインスタントなデジタル消費感覚です。私のような団塊世代は真空管的なアナログ消費感覚が染み付いており、見ても触りも試着もしないで服を買う事など考えられません。店頭で買ってもサイズや着心地が気に入らず後悔する事も多いのですから、ネットやケータイで買うなんてとんでもありませんよ(それでも書籍の大半はアマゾンに依存しています)。ケータイ世代は店頭で買ってもジーンズの裾上げ以外はお直ししない人がほとんどですから、すごくインスタントかつアバウトに消費している訳で、ネットやケータイで買う事にもまったく抵抗がないのでしょう。
 ガリガリ君の男の子がさらにワンサイズ下をちんちくりんに着たり女の子達が年令不詳体型不詳のズルズルなレイヤードを好んだりするのを見るにつけ、彼等彼女らにはフィットという概念が欠けているのではないかと疑ってしまいます。そんな中、エロいフィットにこだわる109系の女の子はおじさんにも理解し易く救いになりますネ。
 ケータイ世代とアナログ世代の境目は40才手前ぐらいに在るようですが、年と共にアナログ世代は減少してケータイ世代が増え消費スタイルは激変してしまいそう。ネット/ケータイ販売だけでなく店頭販売の手法も一変するのは避けられないでしょう。“キットソン”のようなメディア仕掛けのイベント販売や“フォーエバー21”のようなほとんど自動販売が当たり前になって行く中、古典的な接客ばかり教育するのは能がないのかも!ビジネスエンジニアたる私は密かにケータイ世代向け店頭販売手法(もちVMDと一体)を密かに研究しているのです。
 2009/06/29 10:31  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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