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百貨店の葬列
 百貨店の閉店が相次ぐ中、大手百貨店や百貨店アパレルの戦略展開を見ていると、ここまで追い詰められてなお時代ずれした色眼鏡でしかマーケットを見ていない事に驚かされます。さすがに現場の方々は実情が身に凍みておられますが、役員クラスから上になるとバブル時代の化石のような発言ばかりが目立ちます。法外な歩率を誇るような発言には百貨店凋落の責任を問いたくなりますし、今さらバブルな構想を打ち上げられても貪引きするしかありません。
 溝に大金を捨てるような経営を続ける会社もひとつふたつではありませんし、真摯にドメイン転換やロジスティクス革新を追求する会社もありません。そんな百貨店業界に投資しても元は取れそうもありませんから、誰もが手を退いていくのでしょう。百貨店はもともとプライドが高く不勉強でノウハウに金を払う意志もありませんから(当社のセミナー参加比率は累計で1%未満)、当社としてもこの分野に研究投資を続ける意味はないと考えざるを得ません。かつては米欧百貨店のMD戦略やロジスティクスを随分研究したものですが、10年間で有償の依頼は2件しかなく、投資回収は全然出来ませんでした。
 百貨店や百貨店アパレルを救済する方法はまだ残されているのかも知れませんが、学ぶ意志もノウハウに金を払う意志もない相手に研究投資する訳もいかず、‘既に死んだ業界’と割り切るしかないのでしょう。何社かの大手百貨店アパレルの中枢を歴任した戦友のお別れ会に参列して集まった業界お歴々の顔ぶれを見ながら、そんな事を考えていました。
 2009/05/25 09:15  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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