« 前へ | Main | 次へ »
SCだらけになってこの国はどうなるの
 10月8日の日曜日は家族もそれぞれの予定があったので、野田/春日部方面へ開発予定大型SCの立地検証に行って来ました。首都高はVIP通過とかで渋滞していたので空いた都心を下から抜けて駒形から首都高に入り、柏ICから16号という ルートでスイスイと目的地に着いてしまいました。
 春日部の大型SC(KTインセンスモール)は一部用地未買収の虫食いのまま重機が入って整地作業が進行しており、08年11月開業へ向けて見切り進行していました(デベもアンカーも未定)。そこからイオン野田舟形SC建設地まで16号線を車でわずか9分(7.4km)。こんな至近距離で大型SCが競い合う時代なんだと実感させられました。さらに16号線を柏方向へ戻ると12km弱で三井不動産のららぽーと柏の葉SCが11月に開業、その隣のおおたかの森駅前には東神開発のSCが来春開業します。そこから江戸川を渡ると約5km西に三井不動産のららぽーと新三郷が08年開業、そこから約4km北西には商業面積186,000平米という巨大なイオン越谷レイクタウンSCが08年春開業へむけて建築中。その8km西にはイオン浦和美園SCがこの春に開業したばかり。
 これだけ接近戦になってみんな採算取れるのか、さすがに心配。これらのSCはすでに当社で緻密に売上が予測されており、計画通りの売上が確保出来そうなSCもあればやめとけばいいのにと思うほど苦しいSCもあります。衣料品テナントの平均的な坪効率で言えば月坪19万円級から10万円かつかつ級まで。テナントさんも選択を誤れば大損害を被ってしまいます。
 07春から08春にかけて開設される20の大型SCについて立地検証と売上予測を報告するのが11月8日(水)開催の『緊急提言SC出店戦略ゼミ』。ここは○、ここは×とはっきり数字を挙げて言い切るゼミですからテナント企業にとっては必参加ですが、検証されるデベにとってはヒヤ汗もの。でもこれまで開設された大型SCの売上予測は±5%の精度で適中していますから、信頼度は抜群です。
 勝てるSCの条件は判るけど、日本国中SCだらけになって中心商店街が悉く空洞化すればこの国はどうなるのだろう。そう心配する人も多いようで、『まちづくり三法』改正とあいなったわけです(『改正都市計画法』の施行は07年11月頃)。それまでに駆け込み開業する大型SCが急増しそうですが、08年以降は一気に開発が急減し、一万平米以下の小型SCと都心型SCに開発の主力は移ると見られています。それに対応する業態開発も既に始まっていますから、11月のSPAC月例会では徹底的な検証を行い、有望業態のポジション/コンセプトと開発要件をはっきり提示致します。
 確かに、SC開発に夢中になるより北朝鮮や階級分化の心配をする方が真っ当な情勢で、新総理の提ずる『美しい国』ともSC開発ラッシュは相容れないようです。東関東自動車道を自宅へと走るフロントガラスごしに、成田へと降りていくジェットが見えました。今日、パリから帰って来るあの人が乗っているのかも。
 2006/10/10 10:13  この記事のURL  /  コメント(0)

コメントする
名前:
Email:
URL:
クッキーに保存
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク


コメント


« 前へ | Main | 次へ »


ブログ内検索
Web 検索
プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

リンク集
更新順ブログ一覧
最新記事

http://apalog.com/kojima/index1_0.rdf
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパレル携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード
月別アーカイブ