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どこが‘衝撃’なのでしょうか?
 新宿小田急百貨店のレディスフロアが3月20日にリニューアルしたというので、チョコっと一周して見ました。2Fはコスメと服飾雑貨を集積してHALKやMYLORDとの回遊性を狙っていますが、部門で割った配置では回遊性は難しく、コスメと服飾を細長く並列するレイアウトの方がベターだったと思いました。3Fも靴、バッグ、洋品雑貨の部門割りで流れが分断されており、似たような陳列が延々と続くので巨大すぎる靴部門の奥まで客を引っ張るのは難しそう。壁面側に靴/バッグ、島側に洋品/小物を配して陳列の変化を付け、奥まで客が流れるよう考慮すべきだったのでは。
 多少は変わったネと思ったのは4FのOL〜キャリア向け婦人服フロアですが、9割がブランド箱並べで、OL向け平場も駅ビルブランドのコーナーミックス、目玉のコーテリーエクスプレスもNYブランドのラック編集に留まり、バイヤーによる編集ミックスはゼロ!ちょっと芸が無さ過ぎます。OL向け平場のヒートアップパーツは玉石混交ですが可愛くて手頃な駅ビルブランドが揃い、このフロアの中では一番鮮度がありそう。コーテリーエクスプレスはフォーエバー21に並ぶような商品が何倍ものプライスタグを付けてあり、発注頻度の低さもあってシーズンに1回転も難しそう。やりたい事は解るけど、技術も体制も欠いては形だけで終わるしかありません。もっとLA系の手頃で高頻度調達出来るブランドに入れ替えないと売場が維持できないのでは!
 5Fはキャリアとプレタ、6Fはミセスをコンサバ系とコンテンポラリー系に分けた可もなく不可もない穏当な構成。綺麗にはなったけど、どのフロアにも価格要求に応える‘衝撃’的ブランドも時代の先端を行く‘衝撃’的高感度編集売場もなく、安心感のある穏当な構成は‘衝撃’というキャッチフレーズとは乖離しており、安全運行の電鉄的リニューアルと総括いたしましょう。
 2009/03/27 09:34  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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