« 前へ | Main | 次へ »
18AWテキスタイル展の印象
 アパレルは18SSのコレクションシーズンが一巡したが、テキスタイルは早々に18AWの展示会が始まっている。いつものシーズンなら開発力に定評のある何社かを巡れば大方の傾向は見えて来るのだが、今回に限っては霧の中を手探りしているようでストーリーが見えて来ない。
 見えて来ないのは有力テキスタイルコンバーター自体が手探りなのか、はたまた展示方法が解りにくかったのか、多分どちらも起因していると思う。A社はテキスタイルトレンドみたいな感覚的な分類で、レディスとメンズを合体した展示方法も傾向が掴みにくかった。B社は「機能素材」「装飾素材」など目的別に展示して解りやすかったが、トレンド感のあるストーリーが見えた訳ではない。
 B社の「機能素材」は自然素材の風合いを意表を突く合繊や合繊混で表現して惹き込まれるものがあり(軽くてイージーケアの時流にもマッチ)、先行手当てするベーシック素材のストーリーは見えたが、来AWの季節を彩る意匠素材のストーリーまでは見えなかった。出来れば来シーズンの光や空気を感じさせるデリバリー別(秋→冬→梅春)の展示を試みて欲しいものだ。
 18SSのコレクションシーンも各クリエーターの編集や味付けは多彩で楽しいが、素材は先行するテキスタイル業界のシナリオを超えず、アイデアの大半はストリートで先行しているものばかりで18AWを予見させるようなインスピレーションは皆無に近かった。アパレル不況もインバウンドと株高に支えられて大底を打った感があるが、アパレルもテキスタイルも6年ぶりのデザインと装飾の復活を謳った17AWのような精彩を欠き(テキスタイラーの商売には勢いがあるようだが)、先が見えない手探り状態のように感じる。
 12月になると大手商社の総合展が続くが新鮮企画を期待するものではないから(機能素材や主力素材のコスト別商談が肝)、有力テキスタイルコンバーターの本番展に期待するしかあるまい。それで見えなければ私の目が曇ったのかホントに見えないのかという事になる。それって何を意味するのだろうか・・・・・

◆小島健輔(KFM)のオフィシャルサイトはこちら
 2017/11/10 09:15  この記事のURL  /  コメント(0)

コメントする
名前:
Email:
URL:
クッキーに保存
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク


コメント


« 前へ | Main | 次へ »


ブログ内検索
Web 検索
プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

リンク集
更新順ブログ一覧
最新記事

http://apalog.com/kojima/index1_0.rdf
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパレル携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード
月別アーカイブ