« 前へ | Main | 次へ »
ファッションは復活する!?
 『殺された』とか『集団自殺した』とか、すっかり終わったようにばかり言われるアパレル業界だが、ホントにファッション消費はこのまま衰退してしまうのだろうか。衣料・服飾消費が消費支出の10%も占めた70年代やDCブランドやインポートブランドがブームとなった80年代は夢物語としても、ファストファッションが衣料消費の本流となって4%を割り込んだ昨今からさらに落ち込んでいくとばかり思い込むのは悲観的に過ぎるかも知れない。なんで今更そんな事を?と思われるかもしれないが、以下のような事情があるからだ。
1)日本でも米国でもアパレル店や百貨店衣料品の売上は落ち込み続けているがECでは年々10%前後も伸び続けているから、購入手法が代わるだけでファッション消費はそろそろ底を打つと期待される。
2)アパレル店の販売は低迷しても米国では靴・バッグ、アクセサリー・装身具など服飾雑貨店の売上は堅調で販売効率もアパレル店に倍するから、アパレル店が販売不振で何千店も閉店しても服飾雑貨店主体にビューティー関連店、スマホ関連店などが跡を埋めている。衣料品はともかく服飾雑貨を合わせればファッション消費は落ち止まると期待される。
3)アパレルの販売不振はギョーカイとマーケットの擦れ違いが招いたものであり、供給過剰な領域の一方で『買いたい物が無い』『買う店が無い』と嘆く‘買い物難民’も多い。世代やテイスト、サイズやフィット、価格と品質感、売場編成と提供方法、地域やチャネルなどのギャップを解消すれば早晩に落ち止まると期待される。
4)ノームコアとアスレジャーが蔓延してフィットが緩くなりベーシックに振れた6年間が終わって今秋からデザインと装飾が復活する新たなサイクルが始まっており、久方ぶりの買い替え需要が期待されると同時に、デザインやシルエットが新しくなるため店頭でのお試しが必要になって店舗販売が復調すると期待される。
 こんなに条件が揃っているのだからファッション消費は早晩、底打ちして復活に転じても良いはずだが、ギョーカイの体質が変わらなければ期待外れに終わるかも知れない。とりあえず4)が販売数字に繋がるのかどうか、9月の動向に注目したい。

◆小島健輔(KFM)のオフィシャルサイトはこちら
 2017/09/07 09:10  この記事のURL  /  コメント(1)

コメントする
名前:
Email:
URL:
クッキーに保存
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク


コメント

地方では1社で50店舗以上の販売代行を行っていることがあります
この1社がアパレルの低迷を受けて倒産したときのメーカー、館への影響は
凄まじいです
『殺された』とか『集団自殺した』まさにそんなアパレル業界に
不安を感じています







Posted by:喜代志  at 2017年09月08日(金) 10:26


« 前へ | Main | 次へ »


ブログ内検索
Web 検索
プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

リンク集
更新順ブログ一覧
最新記事

http://apalog.com/kojima/index1_0.rdf
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパレル携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード
月別アーカイブ