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西武は船橋も小田原も閉める!
 そごう・西武は来18年2月末で西武の船橋店と小田原店を閉めると発表した。そごう・西武は16年2月末に西武春日部店、同9月末にそごう柏店と西武旭川店、17年2月末に西武の筑波店、旭川店、八尾店を閉め、10月にはそごう神戸店と西武高槻店をH2Oリテイリングに譲渡する。
 06年にミレニアムリテイリングがセブン&アイHD傘下となって以降(09年8月にそごう・西武となった)、そごうは12年に八王子店、13年には呉店を閉店、西武百貨店は10年末に有楽町、13年1月に沼津店を閉店しているから、16年以降の閉店や譲渡を加えれば14店舗を失い、残るは西武の池袋、渋谷、所沢、東戸塚、岡崎、大津、秋田、福井の8店舗、そごうは横浜、大宮、千葉、川口、広島、徳島、西神の7店舗、計15店舗と半減する事になる。
 今更、自主MDか商業デベ化かと問うても詮無いし、セントラルバイイングとオムニチャネル化によるプラットフォーム革新など夢物語を語っても虚しいが、これほどの無為無策を重ねるなら何故、買収したのかと責めたくもなる。セントラルバイイングのチェーンストアシステムを確立したセブン&アイHDなら支店経営で行き詰まった百貨店を抜本から再建できると当事者も業界も期待したはずだが、結果はあまりに期待外れだった。
 米国大手百貨店とてアマゾンに追い詰められて手を出す余裕などないし、国内の大手流通業やファンドとて個々の店舗の買収は検討しても、丸ごと引き受けて再生する力量はもはや何処にも期待できない。革命的な経営者を得て奇跡の再生を果たさない限り、これまで辿って来たようにボロボロと不採算店を閉め、最後はそれぞれの旗艦店しか残らない事になりかねない。
 70年代から80年代にかけてキラ星のような今日のスーパーブランドを次々と導入して華やかなファッション文明を築いた西武百貨店の復活はもうないのだろうか。出来る事なら奇跡が起こって欲しいものだ。

◆小島健輔(KFM)のオフィシャルサイトはこちら
 2017/08/30 09:12  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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