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リセ・アパルトマンに注目
 補正下着のサロンを全国に720余展開するダイアナが補正下着の「プロポーションギャラリー」にカフェとヘアサロン、アパレルの「シュープリームララ」まで加えた複合店「リセ・アパルトマン」をオフィスの近所にオープンしたと聞いて、さっそく取材して来た。
 表参道のアップルストアの角を入ってフライングタイガーの角を左折してすぐ右折し、まい泉を過ぎて1分ほど歩いた左手に8月19日に開店したもので、周囲には洒落たカフェやブーランジェリー、コスメ関連のブティックなどが次々に開店している。
 カフェと並んで正面に位置する「シュープリームララ」は3店目の直営店で初の路面店。そこから奥につながる「プロポーションギャラリー」には細密にボディラインを計測できる3Dスキャナーを設置し、150サイズも用意した補正下着から選定して試着。ボディラインの変化を仔細に検証して最適な商品をお勧めするシステムだと伺った。その補正下着も意外に薄く柔らかなストレッチ素材で、昔の‘ガードル’とは較べるべくもないしなやかさに認識を改めさせられた。若向な「リセグラマラス」ラインなど高級ランジェリーを思わせるレース使いと艶な色彩で、良い意味で固定観念を裏切られる。ちなみに補正下着は男性用もあり、女性だけでなく男性にも対応するサロンもあるそうだ。
 「プロポーションギャラリー」では補正下着だけでなく化粧品や健康食品も合わせて一人一人の顧客に時間をかけてコンサルティングするそうで、一通り揃えると結構な金額になってしまうのはエイジングケアの高級化粧品やエステサロンとも共通する。既存サロンの顧客は高齢化しており、表参道の「リセ・アパルトマン」では若い世代への浸透を狙っている。
 7月26日の当ブログ「ファッションシステムの呪い」に添付したグラフで一目瞭然なように女性にとっての主力支出分野はファッションからビューティーに急速に移行しており、今年はビューティー支出がファッション支出を逆転する事になりそうだ。米国でも化粧品と美容サービスを複合するスパ業態が急増しており、先行するノードストロムはフルサービスの「スパ ノードストロム」10店舗からマニキュア/ペディキュアなどに限定した「スタイルバー」まで21店舗を展開し、メイシーズは15年に買収した高級化粧品とスパのブルーマーキュリーズを四月末で20店舗に導入している。
 日本でもSCや駅ビルで化粧品店や美容サロン、スパの導入が拡大しており、婦人服に替わる新たな主力カテゴリーとなりつつあるが、化粧品/美容サービスにランジェリーやアパレルを複合するサロン業態の登場が待たれる。「リセ・アパルトマン」はそんな明日を予見させる注目店だと思う。





◆小島健輔(KFM)のオフィシャルサイトはこちら
 2017/08/28 09:57  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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