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使える陳列写真が見つからない
 昨日は10月12日(木)に開催する『VMD運用ショップ運営ゼミ』で使うスライドやデジフォトを選んでいました。9月以降、取材した何百という売場写真からルールに叶った美しい陳列を捜すのですが、撮影時点でしっかり選んだつもりでも拡大すると色配列やアイテム配列が狂っていて使えないものばかり。中には照明が不適で色がズレて見えるものも(私の写真が下手なのではありません)。
 日本のブランドショップやセレクトショップの陳列もレベルが上がって来たとは言え、人様に「これが理想的実例です」と紹介出来るような陳列はめったにお目にかかれない。ほとんどの店スタッフは色環表が頭に入っていないようで、明るい暗い/暖色と寒色ぐらいしか解っていない。ベージュと茶色の色相には皆、騙されている。ましてや美しいフォルムとか韻律とか求めても無理というもの。でもブランディングには美術的洗練が不可欠だと思うのですが。
 もちろん、それ以前に「ルックとMD構造の適確な表現」「在庫情況に即した売れる再編集」が出来ていないと困ります。ルックの組み方がシャープでないとインパクトがないし、「ルック回転」とか「モノルック色組み換え回転」とか「ルービックキューブ棚組み」とかいった陳列技法を知らないと効果的なルック表現は出来ません。当然ながら、提案サイクル-->実売サイクル-->売り切りサイクルという売場展開の流れに即して、ルック提案-->パワーアイテム訴求-->売り切り再編集と陳列運用の軸も替わって行きます。
 「適確なルック/MD表現」「売れる再編集運用」「陳列の美術的洗練」の3点がVMDの柱であり、その組織的運用が成果を決めるのです。「いい例がなかなか見つからない」と言いましたが、数少ない上手例を挙げれば、ルックやMD構造の表現では“ZARA”や“リズリサ”“バーバリーブルーレーベル”“バナナリパブリック”、美術的洗練では“ルドーム エディフィス エ イエナ”や“ノーリーズ”“クロエ”“エトロ”などに見るべきものがあります。
 VMDに関しては今シーズン、10月12日(木)の『VMD運用ショップ運営ゼミ』、11月17日(金)の『ブランディングへのVMD技術革新ゼミ』の2ゼミを開催しますが、前者は「売れるショップ運営体制」「売れる再編集運用」を軸とした内容、後者は「適確なルック/MD表現」「陳列の美術的洗練」を軸とした内容となります。ちなみに10月12日(木)の『VMD運用ショップ運営ゼミ』は大変好評で、5日朝段階で残6席となっています。御検討中の方はお急ぎお申し込み下さい。
 2006/10/05 10:41  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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