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次はどこが撤退するの?
 「オールドネイビー」「チャールズ&キース」「アメリカンアパレル」に続いて次は何処が撤退するのかと商業施設デベが戦々恐々に見守る外資SPAだが、当社が2月3日に開催する「SPACニューイヤーコンベンション」での戦略提案に向けて集計した外資SPAの販売効率は撤退続出必定と言わざるを得ない惨憺たるものだった。
 このブログでも『ファッションはローカルなもの』と幾度も指摘して来たが、販売効率を見る限り、「ユニクロ」「ジーユー」の国内勢圧勝、「GAP」「H&M」の外資勢惨敗という構図が露呈している。駅ビルやターミナルの高効率施設を除く数字が手に入る限られた郊外大型SCの直近一年間平均だが、「ユニクロ」が月坪24万円に迫り「ジーユー」は26万円を超えるのに対して「GAP」や「H&M」など外資勢は行ってもその半分程度で、SCによっては10万円を切るケースも少なくない。外資で唯一、好調なのが「ZARA」で、既存店が伸びて郊外でも17万円を超える店舗が目立つ。
 外資SPAの販売効率が低位に留まるのは嗜好やサイズスペック、MD展開のギャップに加え、出店物件選択の精度の低さも指摘される。好条件の提示に目が眩んで商圏や施設のポテンシャルを見誤り、低効率物件に手を出してしまうケースが少なくないからだ。デベとしてはテナント集めの目玉にしたいから法外な好条件を提示するのだろうが、それが出店判断を誤らせ日本事業総体の効率を悪化させている。
 外資勢は一般テナントが知れば激怒するほどの優遇条件で出店しているから、低販売効率でも直ちに退店する事にはならないが、あまりに低効率だと在庫が回らず値引きロスが肥大して日本事業総体の収益性が底割れし、本国が収益重視の経営政策に転ずれば‘撤退’という判断になりかねない。「GAP」はもちろん「H&M」や「フォーエバー21」も一部の不振店舗は整理せざるを得ない情況にあると推察される。他にも低販売効率で前年も割り続けている外資SPAが幾つか見られるが、撤退は時間の問題だろう。

◆小島健輔(KFM)のオフィシャルサイトはこちら
 2017/01/30 10:29  この記事のURL  /  コメント(1)

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コメント

残念なのは、RFID使用して管理できていなかったのか?との疑問です。確かに物流や検品作業には便利ですが
本来の商品管理に力を発揮するRFIDですがね。単に商品とプライスがですか?カラー展開も日本向けでないとかね。
日本市場を分析するのにRFIDは力を発揮するのですがね。
Posted by:中野彰一  at 2017年01月30日(月) 12:59


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プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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