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一点10円の価値しか無いの?
 輪湖もなみさんが自身のブログ「stylerecipe」でZOZOTOWNの買取サービスにチャレンジした顛末(まずは発送までの前編)を報告しておられたが、送り状から梱包用のガムテープや‘身分証明要’などの注意書きまで揃った配送キットなど、よく考えられた懇切丁寧なシステム(すべて無料)を評価する一方、『買取できないブランドがかなりある』と指摘していた。
 配送キットに入っていた『お送りいただく前にご確認ください』という文書では『定価3,000円以上のアイテム』とする一方、『買取できないブランド』を列記している。列記されたブランドは一部に過ぎないようで、「かんたんブランド査定」という検索機能を使って手持ちブランドが買取対象か否かを知る事が出来る。
 さて『買い取れません』と列記されたブランドだが、「UNIQLO」「GU」「GAP」「無印良品」「Forever21」「H&M」などポピュラープライスの量販ブランドは致し方ないものの、低価格とは言い難い百貨店ブランドまで並んでいるのは意外に感じられた。何せ買い取れないブランドは『一点、10円と査定される可能性がございます』とお断りが明記されており、実際に買い取れないブランドを送ってしまった顧客が『一点、10円』と査定された報告が幾つもネット上に上がっている。
 そんな報告の中には『一点、10円』が納得できずに「ブランディア」や「ブランドゥール」「フクウロ」「ココロード」などで再査定を試みた報告も見られるが、『0円』や『5円』という散々な結果だったから、ZOZOの買取サービスの査定が低い訳ではなく、送料無料の懇切丁寧キットというコストを考えれば良心的な査定と言うべきだろう。それでも『一点、10円』と査定されてしまうのは二次流通価値がその程度でしかないという事なのだ。それと比較すれば、定価の10〜20%というバッタ屋さんの残品買取価格(一応は新品ですから)は‘法外’な好条件なのかも知れない。
 『買い取れません』と列記されたブランドを見て行くと「低価格」「大量流通」に加えて「ODM」「OEM」が露骨なブランドが並んでいるから、ZOZOの査定スタッフはちゃんとした目利きが揃っているのだろう(今はきちんと作っているブランドも含まれているから、何シーズンか前の商品を前提としているのかも知れない)。リストに挙げられたブランド、「かんたんブランド査定」で『買い取れません』と出るブランドはこの機会に『ブランド価値とは何か』根底から考え直した方が良いと思う。

◆小島健輔(KFM)のオフィシャルサイトはこちら
 2017/01/26 09:07  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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