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ローカルチェーンへの警鐘
 最近の新設SCでは一軍級チェーンの出店抑制もあって新手のローカルチェーンが目立ちますが、ローカルっぽい味の濃さが目を惹く店と大手の安手なコピーに留まる店に分かれるようです。‘ローカルっぽい味の濃さ’と一言で片付けると誤解を招きそうですが、越前の“Xプロージョン”、大阪の“7ブリッジ”や“印”などの癖のあるブランド揃え、鯖江の“スタイルアイズ”(アイウェア)など地場産地を活かしたこだわりの物づくりには好感が持てます。
 米国発の強欲資本主義とグローバリゼーションが弾けて大恐慌の嵐が吹き荒れる中、アンチ・グローバル/アンチ・ナショナルなローカル意識が高まり、それぞれの等身大スタイルへのこだわりが強まっているように感じます。グローバルなモードトレンドの影響は影を潜め、それぞれの世代や仲間のローカルスタイルが志向されている事も癖のあるローカルチェーンに追い風となっているのでしょう。不況期にはローカル/マイナーがイケるのです。
 これらキラリと光るローカルチェーンが多店化していけばスタジオクリップやハートマーケットのように一軍級チェーンに化ける事になるのでしょうが、多店化の過程で薄味になって人気を落としたり、出店ミスが続いたり、多店舗運営の在庫コントロールに失敗すれば、成長は頓挫してしまいます。実際、一時は急速に多店化したものの最近の不況下で行き詰まるチェーンも出て来ました。そうした挫折は指摘した3点、とりわけ初心を忘れて‘ローカルっぽい味の濃さ’を失ない、大手と同質化してしまった事が大きいと感じます。安易な多業態化やナショナルチェーンぽい小奇麗な品揃えは挫折の引き金になりかねません。これから多店化していこうという野望に燃えるローカルチェーンの経営者に初心を忘れぬよう警鐘を鳴らしましょう。
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 2009/02/25 09:17  この記事のURL  /  コメント(0)

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プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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