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やっぱ棚ぼたでしたね!
 国内消費が低迷する中、降って湧いたような‘爆買い’に前のめる百貨店などギョーカイの熱狂ぶりに、香港や韓国の満ち引きの経緯を知るだけに『訪日外国人消費は水物だから‘棚ぼた’と見なければいけない』と幾度も兆候データを添えて警告して来たが、とうとう引き潮の刻が来てしまった。
 百貨店協会が発表した4月の訪日外国人(免税)売上は前年比9.3%減と3年3ヶ月ぶりにマイナスに転じた。インバウンド消費の先行指標たる銀座地区百貨店の売上も急速に陰って松屋も三越も館売上総額まで大幅に前年を割り込み(松屋銀座店93.0、三越銀座店93.7)、5月前半段階の両店平均インバウンド比率はピークの15年8月の31%から21%まで落ち込んでいる。業界注目のうちに開業した空港型免税店両店(三越8FのJDFと銀座東急のロッテ)も閑散として、予算を大きく下回っていると伝え聞く。
 化粧品などの日用品(「消耗品」)はまだ伸びているがブランド雑貨など高額品(「一般物品」)は既に3月から前年を割り込んで4月は77.5まで落ちており、高級ブランドの売上は耳を疑うほど極端に落ち込んでいる。中国などアジアからの訪日観光客が団体旅行から個人旅行に転じ買物から観光へ支出が移る中、‘爆買い’は潮が引くように細って行くと腹をくくるしかない。
 インバウンド消費自体がアジアではほぼ3〜4年サイクルで人気国が移って行く経緯(香港⇒韓国⇒日本⇒?)がある事に加え、最大の買い手である中国人観光客が買物から観光へ、海外購入から国内購入や越境ECへと転じて行くのは避けられず、‘束の間の棚ぼた’だったと割り切るのが賢明だ。

◆小島健輔(KFM)のオフィシャルサイトはこちら
 2016/05/27 11:02  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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