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宴は終わり暴挙は止める
 先週木金と開催した『販売データ交換会』では都内百貨店各社から‘衣冷え’の深まりに加えてインバウンド特需の失速が報告され、ひとつの時代の終わりを実感させた。
 2月こそ春節や閏日効果で勢いを保ったものの食指が実用的な化粧品や日用雑貨に移り、3月に入っては高額ブランド品や宝飾品はついに前年を割り、‘爆買い’は潮が引くように勢いを失っている。銀座地区二百貨店(松屋、三越)の単純平均免税売上比率は8月の31%をピークに減速が続き、1月は26%、2月は25%と戻したものの3月は20日段階で18.5%と失速している。三越銀座店の8Fに開業した空港型免税店の売上も予算には遠いと聞く。
 インバウンド特需が実用品に移って高額ブランド品が失速する一方、今月末には銀座東急プラザにロッテ免税店が4400平米規模で開業し、東京、大阪、福岡と各社の空港型免税店開設計画が目白押しだから、潮が引く中での供給拡大で需給が崩れる事は必定だ。ましてや消費税しか免税にならない市中免税店など、これまでの‘特需’が続くはずもない。
 アベノミクスも三年目に入って勢いが削がれ、‘一億総活躍’と煽られても企業の景況感も設備投資も冷え込むばかりで、『保育園落ちた日本死ね!!!』と血を吐くように訴えても行政は冷たく東京都知事は保育所を作らず韓国人学校を招く非情を貫く。少子高齢化で斜陽の坂を下る老境の我が国を新興国のように疾走させようという無理が続くはずもなく、東京オリンピックだリニア新幹線だと体力を超えた巨額投資を続けては国民も財政も疲弊して1945年のような破綻の日を迎えてしまう。‘三大暴挙’のひとつである来春の消費増税が止められるなら、残りのふたつも早々に旗を降ろしてもよいのではないか。

◆小島健輔(KFM)のオフィシャルサイトはこちら
 2016/03/28 09:18  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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